フライフィッシング時々アウトドアのち道具ヲタクところによって激辛B級グルメもあるでしょう

2014年10月13日月曜日

秋の北海道2014(その1) グッドコンディションのレインボー鱒

いやー、今年もあっけなくシーズンが終わってしまいました。なんだか放心状態でブログも更新してませんでしたが、遅ればせながら9月の北海道釣行をレポしておきたいと思います。来季に向けた課題整理の意味もありますからね。

今回は帯広を根城に、川に湖にと魚種も手広く探ったわけですが、まとめて言いますと、
1) 遡上アメマスは、数も型もぜんぜんダメだった。道東の川はどこも渇水状態で遡上が低調。
2) そのぶん川のレインボーは、本流のアプローチが容易でチャンスだったが、場所とメソッドを探ることに終始し、型は40センチどまりだった。
3) 然別湖は広すぎるし深すぎた。ミヤベイワナのタナは深く、魚探なしでは困難。たった1日だけの一見さんには難しい釣り場だった。


まずは、まあまあだった川のレインボーから整理してみます。というのも、今回はとても良い発見があったからです。この時期、川のレインボーは陸生昆虫に偏食していて、特に、落下するテントウムシにご執心であることが分かりました。

テントウムシって、成虫で冬を越すんですよね。それが秋口のこの時期、日当たりの良い斜面に集団化する習性があるみたいです。こうした斜面は、森の中よりも川沿いのガケのようなところにあるので、当然、風で落ちたり止まりそこねて川に落下する個体が続発する。それこそ何万という猛烈な数が集まってくるので、釣りをしていても体中に次々にたかってくる始末です。

帯広は9月下旬ともなると、朝夕は5℃以下に冷え込むのが普通です。なので、朝夕のテントウムシの動きの無い時間帯はレインボーの活性も低く、日中の真っ昼間ほど活発にエサを摂るという、釣り人にとっては実にうってつけの好条件でした。

問題は釣り方で、小さくて黒っぽい、またはピーコックのパターンが有効だったのですが、完全にドライで浮かせては反応が悪く、水面下のナチュラルドリフトが必須。当然、フライはまったく見えないので、地元の達人はサカナの反応を偏光グラスで捉えてフッキングしているそうです。慣れない自分たちはインジケーター付けて当たりをとっていましたが、どうも、インジケーターをサカナが嫌って出てこないことがある。このあたり、当たりを捉えるテクニックを磨くなり、インジケーターのサイズを吟味するなり、来季の課題ですね。

ハーディーズ・フェイバリット#16を捉えたグッドコンディション。こんな小さなウェットフライなんて使うの久しぶりです。例の、ウェットブームのとき、こんなフライ巻いてたんですね、いったい何年前のフライでしょうかww

小さなピーコックのパターンの反応が良かったと思います。他にはウェットでガバナーも良かったですね。どちらもピーコックでレッドフロスのアクセントがあるパターンです。ちなみに地元ではグリフスナットが定番だそうです。

鱒のコンデションは最高で、走るは跳ぶはで釣ってて楽しいのですが、いかんせん30センチクラスばかりで型が出ない。。。
数は存分に釣った気がします。下の写真の淵なんか、1箇所で立て続けに7本も取りましたよ、我ながらスゴイです。全部、水面下のウェットフライで掛けました、ほとんど漁師になった気分です(笑)活性が高いと、よくインジケーターに鱒が反応してしまうものですが、これが1回も無かったこともスゴイ。
ただし、すべて30センチ級で40オーバーが1本も混じらないんです。もっと深いところや速いところを狙うべきなのか、どうしたら良いのか、いまいち良くわかりません。

それでも今回の旅では、最大で41センチをキャッチできました。このサイズで喜んでいるようでは、地元の達人からは鼻で笑われそうですが(苦笑)

やはり30センチ級とは面構えが違います。ファイトもレインボー特有のジャンプも無く、強力なトルクでグイグイきましたぁ!取れて良かったです。
まあ、50オーバーは来季のお楽しみですね。

旅の間ほぼ晴天続きで、いっしょに旅したK氏も、
E氏も十分楽しめたと思いますが、この2人にとっては50オーバーの型が出なかったことが不満な様子。まあ、あんまり欲を言うと寿命が縮むよ(笑)
場数を踏んでいる両名なので、30クラスではネットも使わず、 余裕のランディングです。

帰りの林道、3人で歩いていても、やっぱりヒグマが恐い。両名の視線からも警戒心が伺われます(笑)ある意味、ヒグマの恐怖が川の鱒たちを守っているのでしょう。
ちなみにこの時期、夕方になるとヒメヒラタカゲロウ(たぶん)と思われるスピナーフォールがあって、一時的に陸生昆虫からメイフライにスイッチが切り替わる時間帯があり、活性が上がってライズもあるのですが、これをいつまでも釣っていると夕闇が迫ってきてヒグマがヤバイ。欲を出さず、明るいうちに切り上げるのが身のためです、いやホント。

滞在している間にずいぶん秋が進みました。来季のチャレンジを楽しみにしたいと思います。今度こそ50センチオーバーを取りますよ!