フライフィッシング時々アウトドアのち道具ヲタクところによって激辛B級グルメもあるでしょう

2016年5月30日月曜日

モンベラーへの道・その1 チェストハイウェイダーを購入する

渓に行ったら、いつの間にかモンカゲロウのハッチが始まっていました、あまりの季節の移ろいの速さについていけません。週に1回釣りに行く程度ではとても追いつけない!平日に休んで釣りに行きたくなります(←ダメ人間)

ウェイダーは冬の間に修理したものが何足もあるのですが、先日、ストッキングタイプを使用していたところ、ネオプレンのソックス部から水漏れが。。。5年前に購入したプロックス、ナイロン生地の部分は修理できても、劣化したネオプレンの修理は困難です。あきらめて、さらに古い10年前のリバレイのストッキングを出したところ、これまたネオプレン部が劣化しとる(悲)泣く泣く2本をいっきに処分し、この際ということで、ストッキングウェイダーを新調することにしました。

さて、例によってプロックスか?と思いましたが、いかんせん安普請は否めない。ウェイダーは消耗品とはいえ、Pは耐久性の点でもやや難アリというのが正直な印象です。プロックスに続くお手頃価格で(といっても、2万円以上しますが、、、)近所で手に入るという条件ですと、リトルプレゼンツモンベルに絞られます。着るものはやはり、試着してみないと買うわけにいかないのです。

この2社の製品、実物を見比べてみたところ、リトルプレゼンツはずいぶんゴツくて重い感じです。一方のモンベルは、出身が山用品だけあって軽量でしなやかな仕上がり。生地がゴツいからといって、必ずしもピンホールが空きにくいわけではないですからね。

それと、我ながら変態なのですが、同一メーカーの物で揃っていると嬉しい、という変わった習性があるんです。モンベルのウェイダーには、モンベルのベストでしょう!そういえば、FFベストはかれこれ10年以上使い続けていて色褪せボロボロの状態。いっそこの際、モンベルで揃えてみましょうか、というわけでメデタく、モンベルのチェストハイウェイダーご購入と相成りました。

ちなみに山屋の間では、上から下までモンベル製品で揃えたフルモンベルなヤツらを「モンベラー」と呼ぶらしい。山屋のモンベラーはしばしば発生するところですが、フライのモンベラーは聞いたことがなく希少価値があるのでは?ただし、変人としか見られない恐れもありますね(笑) モンベルもパタゴニアに負けじと様々な分野でラインナップを拡げていて、お値段も良心的なのに、なぜか今ひとつメジャーになれない。デザインがヤボったいからでしょうか?

さて、さっそくディテールをチェックしていきます。
外にも内にもポケットすら無いシンプルなデザイン。サスペンダーの背面はX字、ウェストベルトは「必ず着用してください」と言わんばかりに作り付け。シューズを覆うカフはシューレースに引っ掛けるフックすら無く、伸縮性のある素材でフィットさせる構造。とにかくシンプル。

着用してみました。予想通り、とてもしなやかでフィット感が抜群です。身長167センチ、足が25.5センチの小生、Mサイズでピッタリでした。胴回りの広さは中庸、なので極度の肥満人は入りません。ちなみにメーカーによって胴回りは、リバレイはタイト、ダイワはダボダボのデブ専、プロックスは中庸、といった印象があります。

一方、ヒザ周りはスッキリしていますが、これは「立体パターンで仕上げている」とあり、要するに、最初からヒザが曲がった形状で裁断されているからです。確かに、フィットしている割には、しゃがだときにヒザが突っ張ることがありません。

ウェディングシューズも、古いですがこれまたモンベルのもの。買っただけでほとんど使っていませんでした(汗)既に製造中止のフェルトソールの軽量タイプで、今になってようやく日の目を見ることになろうとは。シンプルな作りで悪くなかったのに、今はなぜかアクアグリッパーというラバーソールしかラインナップに無く、フェルトは沢登りシューズになっちゃいます。

さっそく近くの川でフィールドテスト、&もちろん釣ってきました。ところが、釣果のほうはサッパリで(ボウズではないが)、今日は鱒の写真は無し。一方、新品ウェイダーは快適至極、ご覧のとおりヒザ曲げもスムーズで動きやすく軽快そのもの。長靴のブーツフットと比べ、ウェディングシューズのフットワークも素晴らしく、あらためてストッキングタイプの良さを実感しました。この動きやすさは、安全な遡行と直結する、とても大切なことでもあります。

さて、モンベルのウェイダーにすっかり満足したところで、次回のお楽しみはモンベルのアジャスタブルフィッシングベストです。

2016年5月25日水曜日

春から初夏へ

ブログ更新が滞っておりました。というのも、5月の連休中も、その次の週も、まったく釣りをしなかったからです。

これはまあ、親のこととかイロイロあったからですが、「孝行したい時分に親はなしと」言いますし 、今年はやむを得ないのかな、と。それにしても、連休中に一度も釣りをしなかったのは、子供の頃から数えて初めてのことではないでしょうか。

なので、大幅に出遅れましたが、気を取り直して先週から釣り生活に復帰です。短い春が一気に過ぎ去って、東北の渓はすっかり初夏の様相。フライのハイシーズン到来、ドライフライにもってこいの季節です。
もう、第1投からヒットしちゃいます。元気な7寸級。

お次は絶好の淵頭から、、、
ううむ、またしても7寸少々。ポイントの割にサイズが小さいゾ!
その後もどんどん釣れてきますが、いかんせん型が出ない。まあ、この川ではこんなもんかな?

ライズしているヤマメを発見!一発で仕留めました我ながら上出来です。けっこう良い引きだな、と思ったら、
なんとか8寸あるでしょうか。コンディション最高なハンサムなヤマメです。ヤマメの常としてヒットした後でローリングするものだから、巻き付いたティペットの跡が痛々しい。

今シーズンからリーダーはティムコのフィネスリーダーをメインに使用しています。テーパーがスローなうえに全体的に細くて軽いリーダーで、確かにドラグがかかりにくい。ヒット率も向上した気がします。このリーダーにはティペット部が無く、最初からティペットを結んで使用する設計。その際、リーダーのほうがティペットよりも弱いので、ティペット側をワンサイズ落として、例えば4Xのリーダーに5Xのティペットを結ぶほうが良いです。

それにしても、地方だとリーダーはティムコかバリバスしか手に入りません。本当は、マキシマとかダイリキとか、もっと良いものがあるのですが売ってない。特にティムコが気に入らないのはパッケージ。ヒッジョーに開けにくいうえ、開けたときのビニールの切れ端が出ること。さらに、パッケージが再利用できないようになってますが、これって販促のためにわざとですか?初期の紙パッケージがいちばん良かったと思っているのは自分だけではないハズ。ビニールパッケージはリーダーを劣化させないためとの理由ですが、未開封のパッケージを何年も保管することなど無いです。どうか、当初の自然志向に立ち返って考え直してほしいものです。

ともあれ午後いっぱい釣って、20本近く掛けたでしょうか。とにかく楽しめました。

まだ5月中旬だというのに、既に藤の花が満開。どうやら季節は急ぎ足で、2週間ほど早く進んでいる模様です。