フライフィッシング時々アウトドアのち道具ヲタクところによって激辛B級グルメもあるでしょう

2016年6月19日日曜日

モンベラーへの道・その3 ウエイディング レインジャケットを入手する


東北が梅雨入りして1週間が経ちました。うっとおしいジメジメ天気が続きます。
これには雨具の準備が必要というわけで、モンベルの ウエイディング レインジャケット入手に至りました。

たかがカッパに3万円近くも投資するとは、なんだかなぁ~という気がしないでもないが、かなり納得できる仕様だったので、思い切って購入。
生地はごく軽量なゴアテックス素材、手触りはナイロンというより紙みたいな感じで、モンベルの超軽量ウェアにしばしば使用されている生地です。色はカタログのイメージよりも明るく青っぽい。軽量へのコダワリはハンパではなく、同社の代表的な軽量ゴアであるストームクルーザーが257gであるのに対し、こいつは227gまで下げてきました。フーデッドパーカーのセオリーに従い、身頃を畳んでフードの中にしまえば非常にコンパクト。ベストの背面にも容易に収まり、これなら臆せずいつでも持ち歩けます。

このレインジャケットはベストの上に羽織る設計。なので、いつものSサイズではなく、一回り大きなMサイズにしましたが、それでもパンパンなベストの上では若干窮屈な感じです。多少ダボダボでも大きめサイズにするのが吉でしょう。

赤いジッパーはベストへのスルーポケット、本体にはポケットの類はありません。丁寧な作りの立体フードロッドホルダーが付き、袖口はネオプレンで腕を上げたときの雨の侵入を防ぐ、といった仕様。 
防水ジッパーのスルーポケットを開いたところ。身頃の全面も防水ジッパーで、邪魔なベルクロやスナップが無く開閉の面倒がありません。袖口ネオプレンのフィット感も良好。

背面は同社のアジャスタブル フィッシングベストと同じベルクロとDカン。ランディングネットをワンタッチで付け替えることができる、という謳い文句で、これで雨が降ってもヘイキで釣り続けることができる!(笑)

これまで雨具は、一般的なゴアやエントラント系のものを使用していましたが、どうしても雨具の上にベストを羽織ることになり、ベストと用具をすっかり濡らしていたものでした。それと、重い雨具を持ち歩くのが億劫で、ところが結局降られてヒドイ目にあったことが何度もあります。ちょっとお高い買い物でしたが、これでもうイザというとき安心、永く愛用してまいりましょう。

さて、雨具の準備も出来たところで、宮城県の荒雄川まで遠征してきました。このところ小さいサカナばかりで手応えが欲しかった、というのが遠征の理由。自然河川を利用した釣り堀ではありますが、レインボーの型は望めます。
着いた日は梅雨の合間のドピーカンでした。水温は18度で悪く無いですが、春のハッチが一通り終わった後らしく、たまに大型のレインボーが水中に見えるものの、日中はまったくライズがありません。やむを得ず、しつこく淵の底にニンフを転がすと、、、
やっと出てくれました、期待したサイズには届かない40センチ。そして、これがこの日ただ1匹の釣果に(悲)かなり暗くなるまで粘ったのですが、目立ったハッチも無くそのまま終了。どうやら良い時期を外したらしく、どうりでこの有名河川に釣り人の数が少ないわけだ。。。

ウウム、またしても空振りしました。ロクな釣りもしないうちに、早くも7月になってしまいそう。

2016年6月5日日曜日

モンベラーへの道・その2 ベストの新旧交代なんと13年ぶり

なにげにモンベラーへの道を歩き始めてしまった小生、さて、その中核を成すフィッシングベストである。ベストの使い方、いわゆる「ベスティング」には、 「その釣り人のフィッシング・バックボーンのすべてが表れている」(故・芦沢一洋著「フライフィッシング全書」より)というわけで、今回の記事は少々照れ くさい。

事ほど左様に、愛用していたフィッシングベストの引退には相当な決意が必要なのである。これまでメインで愛用してきたのはフォックスファイヤーのブルーグレー色(左)。昔の釣り写真から判断すると、どうやら13年間にわたって愛用してきた模様。モデル名などとっくに忘れました。

このベストに、マイラン(MYRAN)のフライボックスの組み合わせで、ご覧のように、薄型中サイズ6箱と、やや深めの小サイズ2箱で運用してきました。このシステムの良いところは、軽量で嵩張らず動きやすいこと。そしてマイランの薄型中サイズにはフォームやマグネットもあるので、これらをいくつか用意し、いわばモジュール化して入れ替えることで、その日のシチュエーションに合わせて柔軟に対応できる点です。

一方その弱点は、薄型ボックスなので容量が少ないこと、フォームはただの平板なのでフライがキレイに並ばないでゴチャゴチャになる点。容量が少ないので、1日中釣れまくるときは(めったに無いがww)フライを使い果たしてしまうこともありました。

それにしても、雨の日も風の日も、幾多の水没のトラブルも、この13年間ほんとうにありがとうございました。日に焼け、色あせ、ベルクロは弱って、ついに名誉の引退となりました、もう使うことは無いけどキレイに洗ってとっておきますよ。

ちなみにこれまで、シムスやゴールデンアイといった有名どころも使ったことがありますが、どうも体になじまず人にあげてしまいました。特にシムスは襟(エリ)の開口部が広く、いちばん小さいサイズを買ったのに肩からズリ落ちてくるので使用できない。あれはアメリカ人の体型に合わせてある代物ですね。

これまでの軽量システムの利点を継承しつつ、容量アップなどの進歩を遂げることができないか?モンベルのアジャスタブルフィッシングベストを導入するにあたり、思い切って、フライボックスからシステムの見直しを行った次第です。
で、ベストに併せて導入したのが、アキスコのクリアーフライボックスの一式である。このベストの特徴は縦長の左右胸ポケットですが、ご覧のように、アキスコのMサイズ5箱、Sサイズ2箱があつらえたようにピッタリに収まる。右下のポケットは本来、偏光グラス入れなのでしょうが、ここもMサイズの定位置にしました。以前のマイラン8箱と比べ軽量化の点で遜色無く、容量もトータル3割ほどアップした感じです。

さて、恥ずかしながら小生のベスティングをご披露しつつ、ベストのディテールを見ていきますよ。
胸ポケットの内側に樹脂製のDリング。ピンオンリールの類は故障のトラブルがあるので好まない、直接チェーンボールで吊るしてます。胸元に2枚の磁石を、生地を挟んで取り付けています。これでクリッパーがブラブラしなくなり、また、フライ交換時の仮置き場として役立つという一工夫。

中央左右に独立したボトルホルダー、左下にはアクセサリーポケット、インジケーターとショット類が収まります。

前面左右に大きく開いてアクセスしやすい縦ジッパー。内部に小物整理のスリットがあります。右側には使用中のリーダーとメモ帳・ペンなど。ジッパータグには超小型のLEDライトを。

同じく左側には、防水仕様の赤外線放射温度計、ハサミ、フックホーン、ストマックポンプなど。

使用中のリーダーは100均の軟質ビニルケースに。ティムコのリーダーは、一度開けたらパッケージが再利用できないのでこのようにしています。一回り大きなビニルケースはティペット等のゴミ入れ。

内側ポケットは未使用のスペアリーダーとティペット入れになります。

背面は上下に分かれていて、上段はスペアパーツ類、下段にはレインウェア。Dリング(小)に熊よけ鈴(これもモンベル製ww)、ベルクロ着脱式のDリング(大)は、取り付ける位置を変えたり、同社製のウエイディング レインジャケットにワンタッチで付け替えできるというのがウリ。側面のジッパーは着膨れしたときにベストの横幅を拡げるもの。

このベストでいちばん困ったのは、背面下段のジッパー幅が14センチしか無いこと。カッパを入れるこの場所に、とりあえず、手持ちのモンベル・ストームクルーザーは入りましたが、厚手の3レイヤー・ゴアテックスなどは入りません。それと、このベストのベルクロDリングシステムを発動させるには、同社のウエイディング レインジャケットを組み合わせる必要がある。。。たかがカッパに2万円台後半のお値段、ちょっと考えてしまいますが、モンベラーを名乗るからには逝ってしまうしかないのか???結果は次回のお楽しみです。

さて、さっそくフィールドテストです。今日は初夏の涼を求めて、西和賀の名流「北本内川」を目指しました、が、あらゆる入渓点に車だらけで断念、セカンドチョイスの川も先行者でアウト、サードチョイスの小河川でチビヤマメと遊んだだけでした。次からはもう少し早起きして釣り場に向かいましょう。
美しい里川です。

こんなのばっかり、次から次へと掛かってきます。秋には成長してくれていることを願います。

カワゲラの交尾って、ずいぶんアクロバティックなんですね。

アジャスタブルフィッシングベストの使い勝手は上々。やはり、ドライシェイクのボトルホルダーが独立しているのが良いです。襟(エリ)周りのカッティングも、肩幅の広くない自分の体型にマッチしてました。軽く出来ている分、素材が薄手に感じますが、耐久性はこれから使ってみての評価です。

それにしても、もう6月なんですね。そろそろ型の良いヤマメを拝みたいものです。ちょっと場所を変えましょう。