フライフィッシング時々アウトドアのち道具ヲタクところによって激辛B級グルメもあるでしょう

2014年11月9日日曜日

秋の北海道2014(その2) 然別湖は美しかった、が、、、

すっかり更新をサボってしまいました。シーズンが終わってから脱力感がハンパ無いです。今更ながらですが、来季に向けて9月の北海道釣行を整理しておきたいと思います。

今回の旅のハイライトとして楽しみにしていた然別湖でしたが、、、結論から言うと、さっぱり連れませんでした。(悲)

条件も悪かったと思います。連日のように晴天に恵まれた中で、然別湖の日だけがあいにくの雨模様。そのため陸生昆虫の動きが鈍く、虫の落下を狙うライズがさっぱりな状況でした。

その一方で、表層の水温が下がりきっておらずまだ15℃もあり 、適水温が12℃とされているミヤベイワナのタナは深かった。頼みの綱であるはずの管理事務所も「水深10mくらいに居るけど、たまに5mくらいかな?」などとアバウト過ぎるダロ。友人の一人は出発する前から「魚探が無いと釣りにならないのではないか?」と懸念していましたが、まったくその通りになってしまいました。

この手の釣りでは、タナが2mもズレたら食ってこないのがあたりまえ。おまけに然別湖は、深さだけでなくその広さといったらダム湖とはスケールが違います。やむを得ず、自分がType4、友人がType7のシューティングヘッドで延々とトローリングする作戦をとりましたが、当てずっぽもイイところで、まったく運任せの釣りになってしまいました。
とはいえ、標高810mという、北海道で最も標高の高いところにある湖の環境は素晴らしく、ちょうど紅葉の時期とあいまって、景色だけは存分に楽しむことができました。
湖岸で唯一の別荘然別湖は大雪山国立公園の第1種特別地域で、よくもまあ許可が下りたものだ、いったいどんな金持ちなんだろう?と思って調べたところ、元々は北海道電力が建てた保養施設だったのだそうです。

然別湖は天然湖ですが、隧道を通した水力発電施設があります。かつて、この隧道工事といっしょに、北海道電力が国立公園内の許可を強引に取り付けて建築してしまったとの由。昭和20年代のお話です、今と違って悠長な時代でしたから。

現在は北海道電力の手を離れ、鹿追町の管理になっているそうですが、別荘として貸し出すわけにもいかず利用目的があいまいで、管理費だけがかかって困っているそうです。

いっときは、北海道新聞の社長が別荘として買い取る話があったそうですが、今となっては環境省も、目的が個人の別荘では許可するわけにいかず、話が流れてしまったとのこと。 ボートの桟橋まで備えてあり、最高のロケーションなのに、なんとももったいない。夏の間だけでも自分に住まわててもらえないでしょうか?(笑)
湖面には遊覧船がしょっちゅう行き来しています。一方、釣り人はというと、公園の池にあるような手漕ぎの2人乗りボートです、遊覧船の波を横っ腹に食らったら転覆する可能性が大。そのため、遊覧船が来るたびに波が来る方向を見定めて、ボートの舳先を波に向けなければなりません。
天候の悪いこの日は湖面に濃い霧が垂れ込めて、周りがまったく見えない、視界が10mほどのときもありました。もしも、すぐ近くを遊覧船が通ったら本当に沈してしまうので、ずっとヒヤヒヤしてました。マジで怖かったです。これは、霧が晴れてきた状況。
 延々と手漕ぎのハーリングを続けること、ほぼ丸一日、、、
釣れたミヤベイワナは友人の1匹のみ。あとは、小型のレインボーとサクラマスという貧果で残念な結果でした。

ところが、この日と数日も違わないうちに、かの「ロッジ・ラッキーフィールド」ではお客さんが、難なく50センチオーバーのレインボーをかけています。ううむ、サカナが居ないわけではないのね。

然別湖は一見さんには厳しい釣場であることがわかりました。しかも、遊漁券が1日5,000円かかるし、今回みたいにハズすとからっきしダメだし、次回来るかどうかはビミョーとの結論。来るとしても、もっぱら帯広からのドライブを楽しむことになりそうです。。。

1 件のコメント:

  1. 筒井康隆原作ドラマNHK少年ドラマシリーズ(1979年)、多岐川裕美主演『七瀬ふたたび』のクライマックスシーンでのロケ地ではないですか。何度もリメイクされてきた伝説のドラマに出てくる別荘。残されているのは奇跡ですよ。

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