フライフィッシング時々アウトドアのち道具ヲタクところによって激辛B級グルメもあるでしょう

2015年12月20日日曜日

ウェーダーをまとめて修理する

年末になって倉庫を片付けていたら、忘れてたものを思い出しました。使わなくなったウェーダーです。

どれもピンホールが空いていて若干の水漏れがする。捨てるには忍びないので取っておいたのですが、修理するのも面倒。そんなウェーダーが4足もあった。。。

で、思い切って捨ててしまおうかとも思ったが、これが分別とか意外と厄介。しかも「やたらとゴミを出すな!」と怒られるため、頑張って修理することにしました。オフシーズンで暇ですしね。

まずは、水漏れ箇所の確認である。これがいちばん面倒くさいww
注水して水漏れ箇所に印を付けていくのですが、本当は、ブーツフットウェーダーでも裏返してから行うのが正しいそうです。(外に印があるとカッコ悪いからww)しかしこれをやると、ブーツと布部の継ぎ目が裂けそうなほど圧力がかかって怖いのと、透湿性ウェーダーの内側はデリケートなのでコンクリートにスレさせたくない。よって写真では、裏返さずに注水してます。

このウェーダーも大きな穴やカギ裂きこそありませんが、相当数のピンホールがありました。

さて、この後は完全に乾燥させてからパッチを貼っていくわけですが、リペアキットの説明を読むとそのほとんどは、「アイロンで専用の熱接着シートを溶着せよ」ということになっています。自分も何度となくこの方法をやってきましたが、長持ちしたことが一度もない。アイロンの温度調整とかコツはあるのでしょうが、1度の釣行であっさりハガれてしまうことしばしば。

で、自分の場合、例の「セメダインスーパーX」でパッチを貼り付けることにしています。スーパーXは接着が強力なだけでなく、接着後も柔軟性があり、水にも強い素晴らしい接着剤ですね。
具体的には、本体とパッチの両方にスーパーXを薄く均等に塗布して7分程度放置、その後、両者を貼りあわせ、強く叩いて完全に密着させます。30分もすれば完全に動かなくなるので、穴の数だけこれを繰り返す。。。根気のいる作業です。


さて、布部の修理はこれで何とかなったとして、難しいのがブーツ部分の修理です。
これは以前、ゴムのパッチをスーパーXで貼り付けて修理したPVCブーツです。結局、さしものスーパーXも水中での屈曲には耐え切れず、釣行2回目にしてハガれてしまっていたのでした。穴といっても尖ったものが刺さっただけで、PVC部が欠損しているわけではありません。何とかならないのでしょうか。

その後、あれこれ調べてみたのですが、PVCはプラスチック類でもとりわけ接着が難しいものらしく、水中での屈曲性能を保障している接着剤が見当たりません。どうやらPVCの加工は、接着する相手と熱溶着するしか方法が無い模様。ならば、というわけでどうせ捨てるならダメ元で、溶かして固める方法を試してみることにしました。

※注意:この方法をマネして試み、かえってブーツに大穴を空けることになっても、当方は一切関知しないのでそのつもりで。
方法は簡単。すなわち、チャッカマンで穴のところをあぶって溶かす。ををっと!あんまりやり過ぎると燃えてしまうぞ!!
冷えないうちに、すばやくカッターの歯で整形しながら固める。
念のため、スーパーXでデコボコをパテ埋めしました。

天気も良かったので、近所の川に出かけて漏水テストをしました。しばらく川の中を歩いたり、水中で屈伸運動したりしましたが、水漏れは一切無く、手術は成功したようでナイス!

川を歩くのは久しぶり。冬の川はシビレるほど冷たかったものの、水は透明度を増してキラキラと実に気持ちよかったです。春の釣りシーズンが待ち遠しくなりました。


時間を見ながら何日間もかけて、ブーツフット3足と、ストッキング1足を修理しました。我ながら暇人も居るもんだww
努力の成果、これで使用できるウェーダーが合計7足になりました。しばらくウェーダーは買わないほうが良さそうです(苦笑)

2015年12月13日日曜日

OM-D E-M5(その3)・・・M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8ゲット!

今さらながらオリンパスOM-D E-M5であれこれ撮って試してますけど、なかなかどうしてよく写りますね。これまで、小さなイメージャー=画質悪い、とバカにしていました。考えを改めますスイマセン。

もちろん、画質を求めれば上には上があるのでしょうが、コンパクトデジカメと機動力が変わることなく、なおかつ1クラス上の画質が得られるバランスがナイス。機敏な反応・動作も、やはりコンパクト機とは一線を画するものがあります。手ブレ補正も強力で、オールウェザー仕様も心強い。

ですが、付属のズームレンズはF値が暗くてボケの表現に乏しい。ちょうど、年明けに成人式の記念撮影をする必要があったので、というか必要があることにして(笑)、明るめな標準画角のM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8をゲットしました。
軽量・コンパクトでフード付きの仕様、E-M5とのバランスも良好です。合焦速度や精度もズームやマクロより高速かつ高精度な感じ。残念なのは防塵防滴仕様でないこと。釣りに連れて行ってあげたいレンズなのですが。

レンズの性能は、GANREF見ればわかるし、レビューもこれとかたくさんありますが、やはり自分で評価しないと気が済まない。

まずは解像能力のチェック。細かい枝葉が交錯する針葉樹(ヒノキ)がワタアメ状にならず、きちんと分離して描写できているかを見ます。コンパクトデジカメはこれが出来ないことが多い。
ヒノキの遠景、赤枠部分を等倍で見ますと、、、
うむ、細かい葉の先端やヒビ割れした実の様子など、ピクセル単位でよく捉えていますね。良い解像かと思います。

お次はボケ味のチェック。25mmの焦点距離はフルサイズ機だと広角レンズですし、F1.8はまあまあ明るいという程度なので、さほど大きなボケは期待できませんが。。。
F1.8の開放で撮影。背景の(枯れた)ハスの池まで5m以上ありますが、けっこう背景の様子は分かっちゃいますね、あんまりボケません(汗)、まあ、これ以上のボケを求めるなら、45mm F1.8とか、さらには珠玉といわれる75mm F1.8をお買い求めください!ってことなのでしょう。
ちなみに、「古代ハス」の看板は、絞り開放でも木目の様子などキンキンに解像しています。

ただ45mmや75mmは望遠レンズの画角なので、人物の全身を撮るには離れすぎでやりにくい。それと、標準レンズという画角は平凡ですが、そのぶん圧縮や誇張の無い素直な描写が期待できます。
何気ない樹木の写真ですが、画面の隅々までシャープで素直な描写が得られています。EVFのファインダー像もズームレンズとは切れ味が違う。これはたぶん、開放F値が明るい被写界深度のせいかと思います。

考えてみれば、学生時代(なんと!30年前)にはもちろんデジカメなど存在せず、ペンタックスMGという小さな一眼レフにズームも無く、50mm F2.0という安いレンズで何でも撮っていたことを懐かしく思い出しました。昔はこれだけで、接写から風景まで撮っていたんですよね。

ちなみに今回のM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8の接写能力ですが、例によって公称値と実測値がかなり異なっておりまして、
<公称値> ⇔ <実測値>
最短撮影距離 0.25m ⇔ 0.22m
最大撮影倍率 0.12倍 ⇔ 0.16倍
35mm判換算 0.24倍相当 ⇔ 0.32倍相当
最近接撮影範囲 144mm×108mm ⇔ 108mm×81mm

なお、最短撮影の際のワーキングディスタンス(レンズ先端から被写体までの距離)は140mmでした。いずれも実測値が公称値を上回る結果で、悪いことではないのですが、こんなにズレてて良いのかとビミョーな気持ちになります。

ともあれ、値段の割に良く写るレンズをゲットした感じです。これに気を良くして45mm F1.8も欲しいなぁとか、年末にあたり発生しつつある物欲を、歯を食いしばってガマンしていきたいと思いますww