もちろん、画質を求めれば上には上があるのでしょうが、コンパクトデジカメと機動力が変わることなく、なおかつ1クラス上の画質が得られるバランスがナイス。機敏な反応・動作も、やはりコンパクト機とは一線を画するものがあります。手ブレ補正も強力で、オールウェザー仕様も心強い。
ですが、付属のズームレンズはF値が暗くてボケの表現に乏しい。ちょうど、年明けに成人式の記念撮影をする必要があったので、というか必要があることにして(笑)、明るめな標準画角のM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8をゲットしました。
軽量・コンパクトでフード付きの仕様、E-M5とのバランスも良好です。合焦速度や精度もズームやマクロより高速かつ高精度な感じ。残念なのは防塵防滴仕様でないこと。釣りに連れて行ってあげたいレンズなのですが。
レンズの性能は、GANREF見ればわかるし、レビューもこれとかたくさんありますが、やはり自分で評価しないと気が済まない。
まずは解像能力のチェック。細かい枝葉が交錯する針葉樹(ヒノキ)がワタアメ状にならず、きちんと分離して描写できているかを見ます。コンパクトデジカメはこれが出来ないことが多い。
ヒノキの遠景、赤枠部分を等倍で見ますと、、、
お次はボケ味のチェック。25mmの焦点距離はフルサイズ機だと広角レンズですし、F1.8はまあまあ明るいという程度なので、さほど大きなボケは期待できませんが。。。
F1.8の開放で撮影。背景の(枯れた)ハスの池まで5m以上ありますが、けっこう背景の様子は分かっちゃいますね、あんまりボケません(汗)、まあ、これ以上のボケを求めるなら、45mm F1.8とか、さらには珠玉といわれる75mm F1.8をお買い求めください!ってことなのでしょう。
ちなみに、「古代ハス」の看板は、絞り開放でも木目の様子などキンキンに解像しています。
ただ45mmや75mmは望遠レンズの画角なので、人物の全身を撮るには離れすぎでやりにくい。それと、標準レンズという画角は平凡ですが、そのぶん圧縮や誇張の無い素直な描写が期待できます。
何気ない樹木の写真ですが、画面の隅々までシャープで素直な描写が得られています。EVFのファインダー像もズームレンズとは切れ味が違う。これはたぶん、開放F値が明るい被写界深度のせいかと思います。
考えてみれば、学生時代(なんと!30年前)にはもちろんデジカメなど存在せず、ペンタックスMGという小さな一眼レフにズームも無く、50mm F2.0という安いレンズで何でも撮っていたことを懐かしく思い出しました。昔はこれだけで、接写から風景まで撮っていたんですよね。
ちなみに今回のM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8の接写能力ですが、例によって公称値と実測値がかなり異なっておりまして、
<公称値> ⇔ <実測値>
最短撮影距離 0.25m ⇔ 0.22m
最大撮影倍率 0.12倍 ⇔ 0.16倍
35mm判換算 0.24倍相当 ⇔ 0.32倍相当
最近接撮影範囲 144mm×108mm ⇔ 108mm×81mm
なお、最短撮影の際のワーキングディスタンス(レンズ先端から被写体までの距離)は140mmでした。いずれも実測値が公称値を上回る結果で、悪いことではないのですが、こんなにズレてて良いのかとビミョーな気持ちになります。
ともあれ、値段の割に良く写るレンズをゲットした感じです。これに気を良くして45mm F1.8も欲しいなぁとか、年末にあたり発生しつつある物欲を、歯を食いしばってガマンしていきたいと思いますww
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