フライフィッシング時々アウトドアのち道具ヲタクところによって激辛B級グルメもあるでしょう

2014年4月19日土曜日

ヤマセにもまけず

春まっさかりの岩手である。

と言いたいところだが、まだ内陸の川はどこも増水と低水温。ここはやはり、先週と同じ沿岸の川をめざす。ただし天気予報を見ると、どうやら沿岸特有のヤマセの影響で最高気温はたったの5℃。今日もまだドライの釣りはできそうに無いけど、沈めりゃなんとかなるでしょ。

釣り場に着いて水温を測ると3℃そこそこしかない。先週よりも低いじゃないですか!これは厳しそうだ。とはいえ、鱒が居ることはわかっているから、目の前にフライを届けるよう確信を持って粘るしかない。

ニンフを沈めて釣り始めると、例によってオチャッピーなチビヤマメが次々にアタックしてくる。なにせ、フライをピックアップしている途中で何度も食ってくるありさまだ。今日はキミたちは相手にしたくないのだが。。。

寒さに凍えながらおにぎり食べて小休止。ハッチもまったく無く、何の手がかりもないが、故・西山徹氏が何かの指南書で「低水温下のイワナにはビッグなニンフを沈めてみる」と述べておられたのを思い出した。ボックスから選び出したのは黒い#8のウェイテッドニンフ。こいつにティペットのウェイトをプラスすれば、しっかり沈むことだけは間違いない。

ボチャンボチャンとけっして心地よくないキャストを繰り返し、深みをしつこく流す。同じような場所をもう10回も流したでしょうか、ヤーンのインジケーターが微妙にピクピク・スーと止まったような気がして、、、聞くように合わせるとドスン!ギラギラギラ!!

プールの下流に走られるすんでのところをネットイン、これはおみごと41㎝のアメマスさんです。
先週の尺イワナとくらべ、いちだんとワイルドな面構え。コンディションも抜群でナイスなファイトでした。 う~ん美しいイイ鱒だなぁ(自画自賛)、それもネットからはみ出してますね(自慢)
こんなありふれた渓流なんですけどね、やはりこの渓はあなどれません。

あらためてヒットした場所を覗きこむと、さらに大きな鱒が見えます。よしっ、次は50㎝オーバーをゲットだ、などとしつこく流し続けますが、低水温のせいかどうにも活性が悪い。さっきの41㎝はたまたま目の前にフライが行ったからなのでしょう、この後が続かず本日も時間切れで終了です。

やはりもう少し暖かくならないとコンスタントに釣れないですね。まあ、楽しみは今後にとっておきましょう(負け惜しみ)


帰りに河口の様子を見てくる。
この河口の集落も、津波で跡形もなく消失しました。いま、復興事業の真っ最中でしたが、宅地や農地だけでなく、川にもずいぶん人手が入っていました。

復興事業は大切ですが、インフラ整備ばかり過剰になっても結局、これを維持していくことが地域にとっての重荷となります。海とのつながりを遮断してしまう巨大堤防も、いまさらながらその是非が問われています。大切なのは一過性の公共事業ではなく、地域で人々が暮らしていくための、地域資源を活用した産業の振興ではないでしょうか。そのためには、観光資源としての海岸線や、良好な河川環境を維持していくことも大切なことだと思うのです。

復興事業がどこまで行われるかは存じ上げませんが、ともあれ、すばらしい鱒たちとの出会いがいつまでも続くことを、願わずにはいられません。

2 件のコメント:

  1. いや、もっとスゴいのが居たんですけど、食ってきませんでした。またチャレンジしますけど、なにせ行くまでに時間がかかるのがネックです。今度は泊まりがけで行ってくるかな?

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