フライフィッシング時々アウトドアのち道具ヲタクところによって激辛B級グルメもあるでしょう

2014年5月3日土曜日

北上合板工場の建設が始まった!

ゴールデンウィーク真っ只中、今日から4日間のお休みである。さすがに4日間とも釣りするわけにもいかず、今日は家族サービス。。。

ドライブの途中で、北上市和賀町の後藤野工業団地に建設が始まった「北上プライウッド」の様子を見てくる。
場所はココ、工業団地の敷地にはTDKや日立も操業している
プライウッドとは要するに合板のことで、この工場は北上市という岩手県の内陸に立地することもあり、スギ・カラマツ・アカマツといった国産材100%原料で合板を生産する工場。さらに、合板を貼り合わせる前の単板の乾燥や、接着の工程に必要な熱源も、原木のバーク(皮)や端材をバイオマス燃料として利用、さらには松くい虫の被害材も積極的に受け入れる、との方針です。

※合板ができるまで(日本合板工業組合連合会)

原木消費量は年間10万㎥とのこと。見当もつかないかもしれませんが、岩手県全体の年間素材生産量がおよそ120万㎥なので、この合板工場ひとつで岩手県の素材需要量が1割近くも増加することになります。しかも、その需要量や素材の買い取り価格が安定していることも評価される点です。

もちろん、森林は伐採して利用するだけでなく、もう一度森林を育て、また利用して、という森林資源の循環的な利用を実現していかなくてはなりません。こうして地域の森林資源を循環的に利用していく中で、森林の育成と利用に関わる人たちが、地域で暮らしていけるような仕組みを作っていくことが大切なことです。
まだ建設は始まったばかり。工期は12月26日だそうですから、今年の秋頃から素材の集荷が始まると思います。
ちなみに、工事現場の「ついたて」も合板で出来ていました、さすが合板メーカーだと、妙なところで感心してしまいました(笑)

森林資源が充実しつつあるいま、地域にこうした需要先が生まれることは、森林所有者にとっても素材生産事業体にとっても本当に幸いなことです。今後さらに、この合板工場を核として、この工業団地が木材産業のコンビナート化していくことも期待したいと思います。

2 件のコメント:

  1. 合板の国内生産量のほとんどが東北でしたっけ。

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  2. 合板工場は国内各地にありますよ、これまで外材利用だったので主として港湾立地ですが、いまや全国各地の合板工場が国産材利用にシフトし、国産材率は3割近くあるはず。
    20年前は合板向け国産材は皆無に近かったので、急速に需要が伸びた分野です。それだけ国内の木材資源が充実してきた証拠ですし、単板を剥く機械の技術革新や、合板メーカーの需要掘り起こし(針葉樹合板「ネダノン」の開発)もあります。

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