古くは、WILLCOMのAdvanced/W-ZERO3の時代からスマホを愛用している(というか、変わり者の)小生ですが、これまで幾多のスマホの屍累々と築き上げたあげく、いまはAndroid端末のNexus5がすっかりお気に入りです。
とにかく速くて動作も安定しているNexus5は、大きな画面でグーグルマップのナビや、地図ロイドでの地形図閲覧も快適で優秀。自分の古いレガシーにはカーナビが付いていないためホント重宝していますが、さすがに何時間もGPS使っているとバッテリーが心許ない。
当然、シガーライターから5V電源とって充電しつつ使うわけですが、どうもチャージャーによって充電時間に違いがあることに気が付きました。物によっては、ナビを使いながらだといつまで経っても充電されないチャージャーもあるんです。
気になりだしたら調べないと気が済まないので、USB電流計を入手しテストしてみました。ついでに、ACアダプターやモバイルバッテリーとの比較や、ケーブルによる違いも調べました。
■テストしたUSBカーチャージャーなど(左から順に)
1) サンワサプライ CAR-CHR53U
出力仕様:DC5V 1.2A
かなり以前からある製品。自分は愛用していますが、アマゾンでの評判は良くないですねぇ。車のヒューズが飛んだとか、製品が溶けたとか(怖)。測定結果を見ればわかりますが、テストした製品の中では最もパワフル、かつ高価格でもあります。おそらく、回路の容量が大きいため熱を帯びやすく、その一方でコンパクト設計のため無理があるのかもしれません。ちなみに、ブルーの通電LEDは眩しすぎるので、黒のペイントマーカーで塗りつぶして使っています。
2) トップランド ツインチャージ M4016
出力仕様:DC5.3V 1A
今回疑惑の製品。USBポートを2口備えており、スマホを充電しつつデジカメも充電できる!と、大喜びで購入したのですが、どうも出力(アンペア)が弱いような。製品のデザインはシンプル、かつ2個口がスマートに収まり申し分ないのですが。
3) ノンブランド(コンビニで購入)
出力仕様:不明
コンビニでなんとなく購入した製品。パッケージは捨ててしまったので製品仕様がわからなくなりましたが、テスト結果を見る限り、とりあえず実用にはなるようです。
4) ダイソー100均 USB充電器
出力仕様:DC5V 1A
皆様ご存知の製品。よくもまあ、100円でここまで作って売るもんだと感心。が、これを読んでいたら、使うのがちょっと怖くなりました。値段なりの製品なので、あとは自己責任で、といったところでしょうか。
5) ロジテック DC・ACインバーター LPA-CIVT100BK
スリムタイプの車載インバーター、定格出力100Wで、AC100VコンセントとUSBのDC5Vポートを備える。通電するとずっと本体のファンが回りっぱなしで、パワーはあるかもしれないが車のバッテリーが心配だ(笑)
6) 多摩電子工業 TL20SK リチウムDEチャージ1.8A 3000M
これは良いですよ!スリムなポータブルバッテリーに、本体充電用のUSBケーブルと、スマホ充電用のmicroUSBケーブルがビルトイン!ケーブルを忘れる心配がありません。さらに、通常のメスUSB出力ポートも備えています。もっとも、Nexus5のバッテリーはまあまあ持つので、これまで本気でお世話になったことはありませんが。
7) オズマ AC充電器USBポート1口タイプ
出力仕様:DC5V 1A
超小型のACアダプターで出力は1A。とはいえ、スマホ1台充電するには十分なはず。
8) ソニー ACアダプター AC-UD11
デジカメDSC-RX100の付属品ですが、出力は1.5Aと余裕がある。RX100はmicroUSBで本体充電する仕様ですが、このアダプターを使うときが最も安定して早く充電できる感じです。今回のテストでも安定した性能が発揮されました。
下の写真で、USBカーチャージャーに刺さっている透明のヤツが、USB電流計のセンチュリー[CT-USB-PW] USB Power Meter、接続ケーブルには、エレコムのmicroUSBケーブル 充電・データ通信対応 カールコード式 ロング MPA-AMBCRLBKを使用しました。ケーブルの品質も充電性能を左右しますので、その結果も後段でテストしています。
なお、充電する対象は、バッテリーが半分以下になってお腹をすかせたNexus5です。
■充電器テスト結果
1)サンワサプライ 0.38A 5.13V
2)トップランド(Aポート) 0.10A 4.99V
同上(Bポート) 0.06A 4.99V
3)ノンブランド 0.20A 5.15V
4)ダイソー100均USB 0.12A 4.93V
5)ロジテックDC・AC 0.18A 4.98V
6)多摩電子工業リチウム 0.76A 5.12V
7)オズマAC充電器USB 0.20A 5.41V
8)ソニーACアダプター 0.36A 4.94V
やはり睨んだとおりでした。道理で、トップランドツインはいつまで経っても充電できないわけだ定格の電流がまったく出ていないww、接続すれば確かに、Nexus5に充電マークは出るもののアンペアが足りないのですね。
ダイソーもイマイチですが、まあ、何とか充電できる出力でしょう。サンワサプライは良好、ソニーのACアダプターと同等で、オズマのACを上回っています。事実、サンワはGPS 使いながらでも充電が進みますからね。
モバイルバッテリーの多摩リチウムは優秀で、スマホが要求するアンペアに合わせて十分な出力が得られる感じです。イザ、というときのバックアップ電源として心強いですね。
■充電ケーブルのテスト
次に、充電に用いるケーブルによる違いを検証します。話を端折ります、ケーブルの種類とテスト結果は以下のとおりでした。
1)ダイソーリール式 0.21A
2)エレコム充電・データ通信 0.36A
3)エレコム充電専用 0.17A
4)ノンブランド充電・データ通信 0.32A
5)ダイソー充電専用カール 0.00A
6)ダイソー充電専用ロング 0.00A
1)ダイソーリール式は一応使える品質、2)エレコム充電・データ通信は高価なだけあってさすが、3)エレコム充電専用が振るわなかったのはデータ信号が無いと相性が悪いから?、4)ノンブランド充電・データ通信はPCショップで購入したものですが、性能良く軽くかさばらず持ち歩き用に最適かと、5)・6)のダイソー充電専用ケーブルはNexus5に充電マークは出るもののアンペアが足りない模様です。
しっかし、充電できない「充電専用ケーブル」ってあるんだな(大笑)、知らないで使っていたら地獄でしたww
■まとめと結論
今回調べてみてホント良かったです。気になる方はUSB電流計を入手して、さっそく調べてみることをオススメします。
ちなみにテストの後、ダイソーの充電専用ケーブルは即行で捨てました(笑)
さて、結論が出たところで対応ですが、USBカーチャージャーは当面、サンワサプライをメインに、予備でノンブランドのものを車に備えることにしました。
ケーブルはエレコム充電・データ通信をメインに、予備でダイソーリール式。ノンブランド充電・データ通信はカバンに入れて持ち歩き用です。
なお、USBカーチャージャーには2アンペア☓2ポートといった製品もあるらしいです。これもぜひゲットして、改めてテストしてみたいと思います。また、ケーブルにも2A対応を謳っているものがありますので、これもテストしてみたいですね。
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