フライフィッシング時々アウトドアのち道具ヲタクところによって激辛B級グルメもあるでしょう

2015年1月5日月曜日

ノートPCをハイブリッドHDDに換装する(その1) ThinkPad X201sを延命させる

あけおめ、ことよろ。ひたすら春の訪れが待ち遠しい今日このごろです。

正月中は釣り道具いじりにも飽きたら、今度はパソコンいじりで暇つぶししてたわけですが、本題の換装作業に入る前に、小生のヨタ話「ThinkPad愛」にお付き合いください。
かくいう自分のPC歴はさほど長くなく、DOSの時代にはそのコマンドラインを覚えられずに挫折した経緯があるため、始めてPCを買ったのはWindows95が出てしばらく経った頃です。当時の国内はNECのPC-9800シリーズの全盛期で、現在のようなWindows機はPC/AT互換機などと呼ばれ異端児扱いされていたものでした。知識の乏しかった自分は、仕事“にも”使えるWindows機が欲しいと、詳しい友人に「PC-9800のノートか?それともIBMのオールインワン機か?」などと相談したところ、「悪いこと言わないからThinkPad 560を買え!絶対にだ!必ずだ!」と一点買いの強力なオススメだったので、言われるがままPCカードの外付けドライブといっしょに、Office95も付けて大枚はたいて購入したのでした。

買った当初は、「CD読むたびにドライブ接続しなきゃないし、面倒だよなぁ」とか、「トラックポイントって他に採用してるメーカー無いのに、なんでだろう」などとネガティブな先入観もありましたが、560は当時としては軽量・薄型で電池の持ちも良く、何よりそのキーボードの感触たるや“セクシー”と表現するにふさわしいほど心地よいもの。懸念していたトラックポイントも、慣れてしまえばテキスト打ちにはマウス以上の操作性があることが分かった。そして、どこでもエクセルが使えることは当時としては画期的で、本当に買って良かったと素晴らしい相棒になったのでした。

上の写真は、正面右がX201s、正面左がX220、後右がこの撮影のため10年ぶりに引っ張りだしてきた560、後左がこれもキーボードが気に入って愛用していたX40です。久しぶりに560のキーを叩いてみましたが、やっぱりイイですねぇ~このキーボード。X201sやX220も完全に負けてます、ましてやアイソレーションになった現行のX230X240など比較の対象にすらなりません。X40もキーボードのサイズ、ストロークとパームレストの広さが絶妙で、ドライバが提供されないのを無理やりWindows7化したり、1.8インチSSDに換装したりと、最後まで引っ張りましたがさすがに引退しています。

560ですっかりThinkPadのファンになってしまった自分は、560を皮切りに、600240Z、X40、X121e、X210s、X220と変遷しました。飾り気のない黒一色の質実剛健なたたずまい、その中に紅一点トラックポイントの組み合わせは「機能美」を通り越して、洗練された「様式美」を備えていると思います。ノートPCは性能の尖ったSONY機や安価なEPSON機、家族用にはテキトーな(失礼!)ASUS機も買ったりしましたが、やはりマトモに業務で使うとなると、キチンとしたキーボードとトラックポイントの付いたThinkPad一択となります。

ただし、上記7台のThinkPadのうち、560、600、X40は素晴らしかったのですが、240ZとX121eはイマイチでした。240Zはキーを省略した6段キーボードが馴染めず、安価なX121eに至ってはキーボードがアイソレーションになったうえ、パームレストの端が尖っていて長時間タイピングすると手の平が痛くなってくる。即座にヤフオクで売り飛ばしましたよ(笑)それから、購入はしていませんが現行のX240に至っては、クリックボタンがタッチパッドと一体化されて明らかに操作性が低下(怒)、これが致命的なのは左右ボタンの同時押しが不可能になったことで、例えばCADソフト「Jw_cad」が実質上使用できない、こんなの絶対買わないよ!

と、異様に前置きが長くなりましたが、ひとしきりThinkPad愛を語ってスッキリしました。そんなわけで、この冬は当面、手持ちのThinkPadを延命させることにし、X220とX201sで迷いましたが、やはり縦の解像度を評価してX201sに手を入れることに。だって、X220は速くて丈夫だけど、液晶がHD(16:9)なので縦の解像度が768ドットしか無い。一方X201sはWXGA+(16:10)で1440×900あり、この差132ドットはエクセルを100%で開いたとき5行分の違いにもなる。特に、Officeは「リボン」の幅がムダに広いので、この差は大きなものとなります。あと、キーボードのタッチもX201sのほうがX40に近くて好み。躯体の重量も200グラムほど軽いです。指を滑らせただけで電源OFFから一発で立ち上がる指紋認証も素晴らしいですね。

で、X201sをいま流行りのSSDに交換して容量もアップ、併せて起動時間の短縮を図ろうと考えたのでした。しっかし、まだまだたけーよSSD!最初から200GB以上は必要だと分かっていたので、速度低下や寿命のことを考えると500GBクラスのSSDになるのですが、現時点で普及クラスのもので2万円半ば、高速な高級クラスだと3万円近くします。ウウム、他にも釣り道具とか、買いたいものがいっぱいあるゾ!!(笑)

そこで目をつけたのが、東芝のハイブリッドHDD、MQ01ABF050Hです。
ハイブリッドHDDについては、ググるなりこちらなり見ていただくとして、要するに、頻繁に要求されるデータをフラッシュメモリに蓄え、一気に読み出しすることで高速化を図る仕組みらしいです。この製品は8GBのフラッシュメモリを備えています。X201sは9ミリ厚のドライブが入りますが、この製品は7ミリ厚です。まあ、なんとかなるでしょう。

アマゾンなんかでは7,000円そこそこで販売してるみたいですね。自分は近所のPCショップで、バルク品が税抜き7,389円(税込み7,980円)でした。同容量のフツーの7ミリHDDが6,000円程度ですから、1,000円ほど高いことになります。とはいえ、同容量のSSDに比べれば、1/3~1/4のお値段ですね。

さて、さっそくHDDを取り出して換装していきますが、その前にThinkPadユーザーならば、あらかじめ該当機種の「ハードウェア保守マニュアル」に目を通しておくことをオススメします。もちろん、数多くのサイトでHDD換装の様子は報告されていますが、PCメーカーでこれだけ充実した保守マニュアルをPDF公開しているところ、他に無いんじゃないでしょうか?X201sのマニュアルはここにあります。HDDだけでなく、キーボードや液晶などなど交換の手順が、ネジの締め付けトルクまでもキチンと書かれていますし、コード番号を併記したパーツリストまであります。読んでおいて損は無いですよ。

さて、保守マニュアル通りに手順を進めますが、まず、バッテリーを外せ、とあります。次に、HDDカバーのネジを緩めてカバーを外します。
でもって、ビニルのテープを引き出してマウンタごとHDDを引きずり出す。
出てきたのはウェスタン・デジタルの9ミリ厚、5,400回転のもの。左が今回換装する東芝のハイブリッドHDDです。
厚さの違いは、こんな感じ。
重さの違いですが、ウェスタン・デジタルのほうが6グラム重かったです。というか、大した違いは無い、ってことですね(笑)
7ミリ厚なのでゴムマウンタとHDDの間にスキ間があります。HDDがガタついてもよろしくないので、市販のスペーサーの代わりに1ミリ厚の発泡両面テープを2枚重ね、ドテを作って貼り付けました。このあたりの工作は得意とするところですね(笑)
あとは、元通り組み立てて、あらかじめ作っておいたUSBのリカバリーディスクを挿して起動すれば、インストールプログラムが走ります。簡単です。
でもって、Windowsがインストールされたら、Windows Updateを何回か食らわせれば安定したマシンになります。。。のはずだったのですが、実はこの後、地獄が待ち構えていたのでした(爆)

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