フライフィッシング時々アウトドアのち道具ヲタクところによって激辛B級グルメもあるでしょう

2015年1月12日月曜日

ノートPCをハイブリッドHDDに換装する(その3) X201sのHDD換装ベンチマーク

さて、前回に引き続き、お楽しみ(?)のベンチマークです。ThinkPad X201sの延命を図るべく、東芝のハイブリッドHDD(MQ01ABF050H)に換装したわけですが、はたして7,000円の投資効果は得られたのでしょうか?

ベンチマークは、
1)CrystalDiskMark
2)起動時間
3)Windows エクスペリエンス インデックス
の3項目で行いました。


1) CrystalDiskMark
ディスク性能を測定する定番のベンチマークソフトで比較しました。デフォルトの1000MBで5回だけですが、結果は出ると思います。

■換装前
2.5インチ5,400回転のHDDとしては平均的な数値です。特に調子が悪かったわけでもありませんが、プロセッサが速い分、HDDがボトルネックになっていた感じです。

■換装後
期待した通りの結果が出ています。4K単位が10倍~20倍の値が出ているので、Windowsの起動が速くなるハズですね。また、512KB単位も読み込みが4倍になっているので、データファイルの読み込みも速くなるハズです。東芝の宣伝するところ「従来型のHDDに比べ約4倍高速化しました」というのも納得です。

ただし、実験で換装したX220と比べると似たような結果ではあるものの、4KB単位のランダムアクセスは、X201sのスコアがX220の約半分と振るいません。やはり、SATAの規格の差、あるいはX201sのドライバがバッチリ最適ではないのかもしれません。

さらに比較として、X201sにSSDを換装した例えばこちらですと、シーケンシャルリードで221MB/s、512KBランダムリードで206MB/s、4KBランダムリードで14MB/sとなっており、ハイブリッドHDDと比べおよそ倍の高速化が見込まれるようです。ただし、体感速度が倍になるわけではないとは思いますが。

残念ながらX201sはSATA2.0(実効転送速度300MB/s)なのがボトルネックとなるので(X220以降はSATA3.0)、144MB/s出てれば、まあ良しとすべきでしょう。逆に言うと、実効転送速度500MB/s以上もあるような最新のSSDに換装してもその速度を生かせず、ムダになるかもしれませんww


2) 起動時間
これが最も期待していた項目です。換装前と換装後で、それぞれ5回ストップウォッチで測定し、その平均値を比較しました。なお、測定した時間は、電源ボタンを押してからWindowsのパスワード入力が出るまでの時間、としました。

■換装前
平均37秒、でした。2.5インチHDDとしては悪くない数字だと思います。もっとも、ムダなスタートアップなど極力削除してチューニングはしていましたが。

■換装後
平均26秒、でした。やりました!10秒もの短縮、効果アリです!!実際の運用でいくと、電源OFFの状態から指紋認証一発で立ち上がるので、ディスプレイを開き、指でセンサーをなぞってよそ見していたら立ち上がっていた、といった感じでめちゃくちゃ快適です(嬉)

とはいえ、これがSSDの場合、Windows7でも10秒台が出るようですが、上記のとおりSATA3Gbps接続の限界でSSDの性能を生かせない可能性もあるので、まあ良しとすべきでしょう。


3) Windows エクスペリエンスインデックス
最後になりますが、

■換装前

■換装後
何の変化もありません。むしろ、ビミョーにプライマリハードディスクの値が下がってる(笑)まあ、この程度は測定誤差の範囲なのかもしれませんが、ハイブリッドHDDといえども、しょせんHDDに過ぎない、ってところかと思います。


以上、結果をまとめますと、速度向上はSSDほどでは無いけれども効果はあった、自分的には、一般的なHDDに1,000円上乗せするだけの価値は十分あると思います。また、おそらく最新のSSDに換装したとしても、X201sではその性能を生かせないと分かったので、これがX201sの延命にはちょうど良かったのだ、と自分を納得させることにしました(笑)

X201sもかなりの年季物です。Windows10が出て落ち着いたら、また新たなThinkPadを買うことになるのでしょうか?でも、7段配列キーボードは復活しないでしょうし、液晶もフルHDはラインナップされてもWXGA+の復活は無いでしょう。だとしたら、せいぜい今のX201sを大切に使うしかないなぁ、換装作業を終えてそう思ったのでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿