フライフィッシング時々アウトドアのち道具ヲタクところによって激辛B級グルメもあるでしょう

2015年11月8日日曜日

秋の北海道釣行と新品ウェーダー浸水の顛末

荒雄川の釣行記と順序が逆になりましたが、来季に向けて、9月末の北海道釣行の整理をしておきたいと思います。

帯広をベースにするのは昨年と同様、この街から十勝川水系のレインボー、ちょっと足をのばして音別・茶路の遡上アメマス、1日だけスペシャルで然別湖のミヤベイワナ、と欲張りな計画でした。

天候は、序盤の9月19日(土)に強い雨があったほかは、ほぼ全日晴天に恵まれたのですが、この雨とその後のドピーカンが釣果に大きく影響を与えることになりました。

結論から言いますとイマイチの釣果でして、だからブログの更新も遅れていたわけで(苦笑)


■十勝川水系・札内川支流のレインボー
大型のレインボーが期待できる、今釣行のメインステージである。昨年は、鱒が水面に落下するテントウムシにご執心だったので、今回もそれを見込んでウェットフライをたっぷり準備してきた。ところが今年は、昨年のようなテントウムシの大発生が見られず、結局、当たりのパターンを見つけられずに終わってしまいました。
加えて、天候が晴れ過ぎでいて鱒が深く沈んでしまい、ウェットフライが十分な威力を発揮することができなかった感じです。大きな川なので、深い淵の底となるとフライでは攻めにくい。
もともと数より型を期待しての川ですが、今回はそのどちらも不発で型も35センチどまり。それでも自分には、2回ほど大型のヒットがあったのですが、なぜか2本ともファイトの途中に水中でバレてしまう情けなさ。アップストリームのウェットフライの釣りって、フッキングは良いはずなのですが、なんでバレちゃうのかなぁ。合わせが弱いのか鱒のアゴが硬いのか。来季の再チャレンジを誓います。


■音別・茶路の遡上アメマス
これがまたくダメでした。1匹の釣果も無し。序盤の強い雨の影響はことのほか大きく、上流が牧場だらけの両河川は最後まで濁りが取れず釣りになりませんでした。おまけに、今年はどうゆうわけだか遡上数も型も極端に低調で、他の釣り人もさっぱり釣れていない様子。釧路市のサイト「2015音別のアメマス」 を見ても、個人サイト「週末の釣り人」を見ても状況が一向に好転していない。時期的なこともあるかもしれませんが、音別・茶路の来季がちょっと心配であります。


■然別湖のミヤベイワナ
急深な湖で立ち込めるところは限られるため、ボートを漕いでのハーリングとなります。昨年はミヤベイワナのタナが深いうえに深度が分からず、まぐれで数匹釣れただけでした。
この経験から今季、同行したK氏はわざわざ魚群探知機まで持ち込んできた。この新兵器のおかげでミヤベイワナのタナが水深12m付近であることが分かり、その深さに苦戦はしたもののコンスタントに当たりを取ることができ、自分も4本のミヤベイワナを得ることができました。
具体的には、魚探に反応があったところでボートを漕ぐのを停止、Type7のシンキングラインで60秒ほどもカウントダウンした後にハーリングを開始、すると反応があった地点をフライが上昇しながら横切ることになり、この作戦で高い確立のヒットを得ることができました。
当日はこの上ない晴天で、湖面の景色は最高なのですが、一方でミヤベイワナのタナは深くなり釣りにくくなった模様です。そんな中でも何とか鱒を捉えることができたのは、魚群探知機と直前に準備したType7のラインのおかげかと。格安ラインでしたので、この釣行ですでに元はとった気分です(笑)管理事務所の釣果申告でも、当日のミヤベイワナの竿頭が5本との事だったので、湖初心者の自分が4本取れたのは上出来。荷物になる魚群探知機をわざわざ持参し、ボートの漕ぎ手も努めてくれたK氏に感謝至極であります。


■然別川でレインボーの数釣り
そんなわけで、間違いなく釣れる川として、帯広郊外の然別川に何度か足を運ぶことになったのでした。
この川はレインボーの数釣りができることで知られており、今回も型は尺上どまりででしたが、とにかく数は出るしレインボーの元気が良いので、内地から来た自分は十分楽しく釣らせていただいた次第。
今回滞在した9日間で都合4回も足を運んだ結果、この川だけで合計100匹近いレインボーを掛けたと思います。特に、16時頃からヒラタカゲロウ類の集中したハッチがあり、これに誘われて一斉にライズが始まると、ほんの数メートルの区間で10本以上掛けるという壮絶な入れ食い状態も体験しました。型も尺前後あるので十分楽しめます。
低い堰堤(コンクリートブロックによる床固工)が数多く設置されている川ですが、区間によっては本当に小さなサイズしか居ない区間も。しかも個体数が膨大で、とめどなくフライへのアタックが続くので、正直、数はいいから型は居らんのか~、と思う場面もありましたが、これもこの川の特色なのでしょう。
聞くところによると、下流部の峡谷地帯では大型のヒットも期待できるらしい。増水時には危険と思われる区間ですが、川の様子を見ながら来季のチャレンジに取っておくことにしましょう。


■新品ウェーダー浸水の顛末
同行したK氏は今回の釣行のために、パズデザインの透湿防水ウェーダー(ブーツフットタイプ)を新調しておりました。なんでも型落ち品を格安で入手できたとのことで、これで快適に過ごせるとウキウキ気分で臨んでいたのでした。

初日の札内川支流、K氏は釣り始めて数投もしないうちに35センチクラスのレインボーを掛ける幸先の良いスタート。までは良かったのですが、「なんか冷たいなぁ」と言うので川から上がってみると、新品ウェーダーのくせに右足がビショビショに濡れている。道路から川に降りただけなので、どこにもウェーダーを擦ったり、トゲに引っ掛けたりするわけも無いし、これは製品に最初から問題があったに違いありません。

しばらくガマンして釣り続けていたK氏ですが、今度は左足からも浸水が始まった模様。「濡れてしまえばそんなに冷たさは感じない」などと強がりを言ってますが、水温10度の川で、なかなかキビシイ状態であったに違いありません。
さて、明日からのウェーディングをどうするか?いっそ、帯広の釣具店でウェーダーを買ってはどうか?と提案したのですが、余計な荷持は増やしたくないというわけで、結局7日間、このダダ漏れウェーダーを履き続けるハメに。対策として、足をすっぽりコンビニ袋で覆ってしまうというアイデアを思いついたものの、やってみると「30分しか保たなかった」という残念な結果に。

明らかな製品不良に納得いかないK氏、帰宅するやいなや、製造元である「株式会社ザップ」に問合せを行い、ウェーダーを送付し検査を依頼したそうです。すると、ほどなく回答があり、

以下引用**********

漏水検査の結果をご報告させていただきます。
1.左右共に漏水を確認致しました。
  左足は外側の縫い目から漏水が始まり、ブーツとの接続部分に広がる感じです。
  右足は接続部分から大量に漏水しました。

2.原因を確かめるべく内側の確認をしました。
 左足外側の3層目の生地に裂傷があり2層目のメンブレンが剥きだしになっている箇所がありました。
 右足は2カ所に裂傷があり、どちらも左足より大きい傷でした。
 右足の方の漏水がひどい原因は2カ所の裂傷によるものと思われます。

裂傷につきましていつ、どのようにして傷ついたのかは解りかねます。
但し、K様からは初日より大量の漏水との報告を受けております。
弊社の見解としましては「初日より大量の漏水」に重きを置き、初期不良の判断をし工場へ報告します。
よって昨日ご提案させていただきましたPBW-415との製品交換でお願い致します。

引用終り**********

多くの釣具メーカーが、ウェーダーの水漏れに関しては補償しないとの姿勢をとるなか、 「株式会社ザップ」の対応は評価できるものです。水漏れウェーダーのせいで釣行の気分を台無しにされたK氏ですが、現行品の新品と交換ということでなんとか腹の虫が収まった、といったところでしょうか。

メーカーの言い分は、出荷時に水漏れ検査をしているが5年前の型落ち品なので経年劣化が生じた、そもそもウェーダーの寿命は製造後 5年で考えている、というものでした。今回の顛末から、やはりウェーダーは新製品を追っかけるのが正解の様だ、との結論に達しました。ヤフオクの中古品なども、いくら安くても手を出さないのが身のためだ、ということですね。

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