フライフィッシング時々アウトドアのち道具ヲタクところによって激辛B級グルメもあるでしょう

2015年11月23日月曜日

今さらながらオリンパスOM-D E-M5(その1)・・・お買い得、かな?

近所のキタムラに行ったら、キズ一つ無い中古美品があったので思わず購入してしまいました。久しぶりのレンズ交換式カメラです。これで来シーズンの釣り撮影機材が強化できる。
実は、先日の荒雄川釣行から実戦投入していました。オリンパスOM-D E-M5、マイクロフォーサーズ規格で電子ビューファインダー(EVF)が搭載された最初の機種です。現行機種はMark2にモデルチェンジしたので、この初号機の中古価格はだいぶお安くなっております。レンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZが付いて税抜き43,500円だったので、ボディだけだと3万円しない計算。発売当初はボディだけで9万円ほどしていた機種がこのお値段です。デジタル機器の価格推移は恐ろしい。

衝動買いに近いものでしたが、実は以前から買おうかどうかと考えていた機種でした。というのも、夏頃にE-M5の上位機種であるE-M1を人から借りたことがあったのですが、その結果、「マイクロフォーサーズなんてイメージャー(撮影素子)も小さいし、画質も大したこと無いだろう」との先入観を良い意味で裏切られたからです。E-M1にレンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroを装着し、近所の雑木林で小さなシジミチョウ(メスアカミドリシジミのオス)を適当に手持ち撮影。
羽根を広げた長さが2センチあまりの小さな蝶ですが、高精度オートフォーカスと強力な手ブレ補正のおかげで容易に撮影ができました。解像力を見るため赤枠のところを等倍にしてみると、
ををっ、鱗粉のひとつひとつが写っております。レンズの性能が良いからとはいえ、素晴らしい解像力です。

接写に強いことはわかりました。では、遠景はどうかな?ニセアカシアの花を少し離れて撮影。
これも赤枠のところを等倍にしてみます。
うむ、房状の花のひとつひとつが分離できており、優秀と言えるでしょう。

E-M1は動作も早いし使用感も素晴らしく、これは欲しいなぁと思いましたがなにせお高い。が、調べてみると、型落ちとなった初号機のE-M5と画質は変わらないことが判明。大きな違いは電子ビューファインダーの倍率と連射速度くらいかと。なので、程度の良いE-M5の中古が無いかと以前から狙っていたのです。

しっかし趣味とはいえ、デジカメは一眼レフタイプを含めこれまで何台も使ってきたし、また買うのかよいい加減にしろ、本当に必要なのか、という疑問もある(汗)特に、釣り用は一昨年からオリンパス STYLUS 1を導入し、とても快適に使ってきたので、わざわざレンズ交換式を購入するには次のような条件で自分を納得させる必要がありました。(←勝手にしろ!という意見もある)

1)首から下げて釣りに支障のない小型軽量
2)一定の暗所性能を有する高感度特性
3)画素数は1600万画素がベスト(理由は後述)
4)防水又は防滴のオールウェザー仕様
5)電子ビューファインダーを備える(老眼対策)
6)十分な接写能力を備えた24mmからのズームレンズ

1)の小型軽量が重視される理由は言うまでもありません。以前、ペンタックス*ist DSシグマSD15といったデジタル一眼レフを使ったこともありましたが、重さやかさばりが釣りの支障になるため結局使わなくなり、最近は画質も向上してきたコンパクト機ばかり使うようになりました。ところがE-M5は小型化に相当な注力をしてきたらしく、レンズの大きさ以外はSTYLUS 1とさほどの違いがありません。ただし重さは、STYLUS 1がプラスチックボディなのに対し、E-M5はマグネシュウム合金製で、重さもある代わりに剛性も高くなっています。
コンパクト機の弱点は2)の暗所性能でして、個人的な評価としてSTYLUS 1の場合、使えるのはISO200相当まで、ISO400は使いたくない感度です。ちなみに評価の基準は、A3の写真プリントに耐えられるかどうか、が自分なりの線引きと考えています。オリンパスのマイクロフォーサーズも以前は高感度特性が良くなかったのですが、E-M5からはかなり向上し、ISO1600相当まで使えるような感じです。ただし、レンズが暗くなれば結局同じことなので、12-50mm F3.5-6.3 EZとセットで考えた場合、1段分のアドバンテージ程度かなと思います。

3)の画素数ですが、アマチュアの釣り写真なのでやたらと画素数を求める必要は無く、A3サイズの写真プリントが満足できれば十分と考えます。一般的に、「肉眼の分解能は0.1mmが限界」などと言われていますので、0.1mmのドット=250dpi(1インチに250ドットの点)の解像度でA3サイズにプリントしたときに必要な画素数は4134×2923ドットで、約1200万画素と計算されます。実際には解像効率(画素数の実写レベルでの歩留まり)の限界があって、STYLUS 1の1200万画素(3968×2976)ではやや不足、E-M5の1600万画素(4608×3456)であれば、解像効率0.913との測定結果から、1600万画素×0.913^2=1300万画素余りであり、これなら合格ラインに達する理屈です。

1600万画素を良しとするもうひとつの理由は「Googleフォト」 の存在です。ご存知かもしれませんが、「Googleフォト」はGoogleのクラウドストレージのひとつで、1600万画素以下の解像度であればアップロード容量に制限がなく無料で利用できるのです。つまり、ネットに繋がってさえいれば、これまで撮り貯めた画像をどの端末からでもいつでも引き出せるわけで、バックアップの意味からも、また画像データの利用の面からも歓迎すべきサービスです。アップロードされた画像は独自の圧縮がかかるようですが、これがなんとも絶妙で、画質劣化の心配もまず無用。自分の場合、2000年からこれまで15年間撮り貯めたデジタル画像が3万枚ほどあって、これをアップロードしたところ丸2日間パソコンが点けっぱなしになりました。もっとも、一度アップロードしてしまえば、その後の追加分のアップロードに時間はかかりません。

4)の防水又は防滴の理由は言わずもがな。実は、先の北海道釣行の然別川で水中のコンクリートブロックの上を歩いていたとき、その隙間に気付かず足を踏み外し、STYLUS 1を軽く水に漬けてしまったことがありました。バッテリー室に水が侵入していたため、すぐさまバッテリーとメディアを抜いて2日間乾燥させたところ、大事に至らず今も使用できています。大切なことは、完全に乾燥するまで絶対に電源を入れないことでしょう。この間、予備機のオリンパス XZ-2で間に合わせましたが、STYLUS 1が壊れなかったのは運が良かっただけで、水に強くかつ画質も良いカメラを以前から望んでいました。E-M5はレンズの12-50mm F3.5-6.3 EZともども防塵防滴仕様。「防水」ではなく「防滴」なので過度な期待は禁物ですが、これとかこれなんか見ると、けっこうイケルんじゃないか、と安心感はあります。

5)の条件はSTYLUS 1のときにも書きましたが、とにかく老眼は困ったもので、近くがボヤけて見えないため液晶画面でピントの確認ができないのです。その点、電子ビューファインダー(EVF)ならその人・その時の視力に応じて視度が調整でき、背面の液晶との切り替えも瞬時。懸念される応答遅れもほとんど感知出来ないレベルです。電子ビューファインダーの仕様はSTYLUS 1と同等ですが、覗いてみるとE-M5のほうが光学系を奢っているらしく、見え方がクリアな印象です。もっとも、フラッグシップのE-M1やモデルチェンジしたMark2はこれより3割ほど大きく見えるEVFに進化していて、ピントの確認も容易で羨ましい。この点は最新型では無いので仕方ないでしょう。

あと、6)については、例によって接写能力テストをしてみましたが、長くなりましたので結果は次回、ということで。

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