フライフィッシング時々アウトドアのち道具ヲタクところによって激辛B級グルメもあるでしょう

2017年3月12日日曜日

モンベラーへの道・山仕事のプロ編 ウルトラロガーパンツを買う

とても寒くて、まだ釣りには出かけられない。で、今回は仕事がらみの道具の話だ。

自分はプロの伐採業者ではないが、何かと樹木を伐採する機会があるので、プロ用の小型チェンソー(スチール MS 201 C-EM)を持っていたりする。

チェンソーという機械は、むき出しのカッターの刃が秒速20m近い速度で至近距離を突っ走っている、大変危険な道具である。薪ストーブのブームもあって、最近はホームセンターにも手頃な価格のチェンソーが置かれている。確かに、購入に資格が要るわけではないが、自分から言わせてもらえば、何ら研修も受けずにチェンソーを使用するなど自殺行為である。

安全のためには、刃の研ぎ方はもちろん、キックバックの危険といったチェンソーの原理を学んで使用すると同時に、ヘルメット、手袋、防護衣、安全ブーツを着用することが極めて重要である。

チェンソーでケガをしやすいのは頭部と脚部である。頭部はヘルメットを着用するとして、脚部の事故を防ぐため、伐採のプロは海外のチェンソーメーカーが出している防護衣を着用するのが常識だ。しかし、ゴツいナイロン製で重くて暑く、お値段もするので簡単には手を出せない。そこで自分はこれまで「チャップス」という脚部を覆う前掛けみたいなものを使っていましたが、こいつは山林の登り降りには動きにくく邪魔な代物なのである。

やっぱり海外製の防護衣を買うしかないかなぁ、とほとんど決めかけていたところ、なんと日本のモンベルが林業用の防護衣を出すとの情報が。その名も「バリスティック ウルトラ ロガーパンツ」と称する。元よりモンベラーである小生、嬉しさのあまりまったく迷うこと無く、モンベルショップに取り寄せ注文しました。
ジャーン!どうすか~イカしてるでしょ~

エマージェンシーオレンジの素材がバリスティッククロス、黒い部分が通気性の良いナイロン生地で、内部には防護繊維が仕込んである。

その原理は、チェンソーが布地の表面を切り裂くと、内部の防護繊維の層がチェンソーの刃に絡みついて、一瞬にして回転を停止させる、というもの。他メーカーですが、こんな感じ。
■ファナージャパン
チェンソープロテクションとは?

ポケットは、左右のハンドポケットと、腿部左右のカーゴポケット。ウエストはナイロンベルトのバックルにベルトループも付く。

裏側の縦長ジッパーはベンチレーションのためのもの。開口部はナイロンメッシュで裏打ちされゴミが入らないようになっています。また、黒い部分のナイロン生地も通気性良好。国内の林業研修所でテストしながら開発したらしく、海外製に比べ、特に軽量化と通気性に配慮したとの売り込みです。

欧州規格であるEN 381-5のClass1を取得してある。これは、カッターの速度が20m/秒までなら大丈夫ですよ、という基準で、チェンソー用防護衣として一般的なもの。現在日本で発売されている防護衣(ズボン・チャプス)はほとんどがClass1です。

Sサイズの股下は実測73センチ。基本的に裾上げが出来ないパンツなので、股下長でサイズを選ぶことになります。ウエストサイズは人間のほうがパンツに合わせてください(笑)サイズはXSからXLまで5サイズあり、股下長さはそれぞれ、XS:70センチ、S:73センチ、M:76センチ、L:79センチ、XL:82センチと推測されます。こちらのサイズ表も参考にしてください。

海外製には無いXSサイズがあるのは、林業女子にも良さそうですね。

防護衣の「重い」「暑い」といったイメージを払拭する上々の出来栄え。林業作業の安全確保が重要視されている今日、これはヒット商品になりそうですね。

モンベルさんも出来るだけ早く、上着、ヘルメット、防振手袋、安全ブーツの一式をラインナップされると良いと思います。今のところ防護パンツしか商品化されていないので、ブーツは他メーカーのもので間に合わせました。

長くなったので、ブーツについては次回ということで。

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