フライフィッシング時々アウトドアのち道具ヲタクところによって激辛B級グルメもあるでしょう

2015年11月29日日曜日

今さらながらオリンパスOM-D E-M5(その2)・・・いつもの接写テスト

さて、前回の続きです。

画質や暗所性能を求めてレンズ交換式デジカメを手に入れたわけですが、これまで釣り場で使ってきたStylus1は比較的良好な接写性能でしたので、E-M5になって性能が低下しては残念なことになります。で、付属してきたM.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ(以下、12-50mm)をテストしてみることに。さらに、申し分ない接写性能を有するM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro(以下、60mmMacro)も併せて測定してみました。

自分の場合、接写テストの結果で重視するのは以下の3点です。
1)撮影倍率、何センチ×何センチの大きさをいっぱいに写せるか?
2)ワーキングディスタンス、レンズ先端からの距離は適度に取れるか?
3)歪曲収差、像の歪みはどの程度か?

例によって、100均の方眼マットを使った簡易なテストですが、十分参考になるでしょう。

12-50mmはレンズ脇下側のボタンを押しながらズームリングを前玉側にスライドさせると、43mm固定・開放F値5.0のマクロモードになり、これはフルサイズ換算で86mmの中望遠マクロに相当します。
このレンズ、ズームしても全長が変わらず、きわめて堅牢な構造がナイス。防塵防滴でもあり、屋外での使用に適したレンズといって良いでしょう。もっとも、全長が変わらない、というよりも最初から長い、という意見もあるww両手で構えるときこの長さは操作しやすいのですが、片手撮りのときはやはり長いと感じます。

一方、60mmMacroはレンズの脇にフォーカスリミッターがあり、これを1:1に回すと一発で最短撮影距離にフォーカスが移動する機構。なかなか便利です。このレンズも防塵防滴構造。

さて、テスト結果です。以前のコンパクト機に追加して掲載しました。
12-50mmを評価してみますと、
1)12-50mmマクロモードでの最近接撮影範囲は35mm×26mmで、フルサイズ換算で等倍相当(1.0倍)、ズームレンズとしては極めて接写能力が高い。というか、オリンパスの公称スペックでは、最近接撮影範囲は48mm×36mm、フルサイズ換算で倍率0.72倍になってるのになぜ???何度やっても同じだ、公称スペックよりも倍率が高いところまでピントが合います。まさか個体差があるわけでもあるまいし。何でも、「オリンパスのレンズはスペックよりも寄れることが多い」らしく、悪いことではないので、まあいいか。

2)マクロモード最近接撮影のワーキングディスタンスは63mmであり、適度な距離があって使い勝手は良い。ちなみに、このときの最短撮影距離(被写体から撮影素子までの距離)は166mmとなりますが、オリンパスの公称スペックでは0.2mとなっていて、これも測定結果と大きく異なる。。。

3)マクロモードの歪曲収差は少ない。コンパクト機と比較すれば一目瞭然です。これなら安心してマクロ撮影ができます。

4)弱点は開放F値が5.0と暗いこと。ただし、屋外で使用する限りは問題ないでしょう。ボケ味は期待しないことにします。

5)マクロモード以外はあまり寄れない。といっても、他社のフルサイズやAPS-Cのズームレンズと比べれば寄れる部類であり、釣ったサカナの写真であれば問題ない。ただし、広角域の歪曲収差はかなりヒドく、水平線などの直線は歪んで写ること間違いないので注意が必要。できれば望遠側にある程度ズームして写すべきでしょう。

一方、60mmMacroの接写能力はさすがに強力で、公称どおり最近接撮影範囲は17mm×13mm。これは、1cmのものが画面いっぱいに写ることであり、手持ち撮影でこの倍率は限界かとも思えますが、そこは強力な手ぶれ補正のおかげで撮影できてしまうところがスゴい。このときのワーキングディスタンスは76mmあり、F2.8の明るさはボケのコントロールも自在なのでブツ撮りに最適。例えば業務で、アクセサリー等の小物撮影が必要な方に強くオススメできるレンズですね。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZは、釣り記録用レンズとして十分な性能を有していると理解できました。来シーズンはこれで、これまで以上にキレイで大きな鱒の写真を撮りたいと思いますが、問題は何と言っても、自分がそんな鱒を釣ることができるかどうか、ですね。。。

2015年11月23日月曜日

今さらながらオリンパスOM-D E-M5(その1)・・・お買い得、かな?

近所のキタムラに行ったら、キズ一つ無い中古美品があったので思わず購入してしまいました。久しぶりのレンズ交換式カメラです。これで来シーズンの釣り撮影機材が強化できる。
実は、先日の荒雄川釣行から実戦投入していました。オリンパスOM-D E-M5、マイクロフォーサーズ規格で電子ビューファインダー(EVF)が搭載された最初の機種です。現行機種はMark2にモデルチェンジしたので、この初号機の中古価格はだいぶお安くなっております。レンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZが付いて税抜き43,500円だったので、ボディだけだと3万円しない計算。発売当初はボディだけで9万円ほどしていた機種がこのお値段です。デジタル機器の価格推移は恐ろしい。

衝動買いに近いものでしたが、実は以前から買おうかどうかと考えていた機種でした。というのも、夏頃にE-M5の上位機種であるE-M1を人から借りたことがあったのですが、その結果、「マイクロフォーサーズなんてイメージャー(撮影素子)も小さいし、画質も大したこと無いだろう」との先入観を良い意味で裏切られたからです。E-M1にレンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroを装着し、近所の雑木林で小さなシジミチョウ(メスアカミドリシジミのオス)を適当に手持ち撮影。
羽根を広げた長さが2センチあまりの小さな蝶ですが、高精度オートフォーカスと強力な手ブレ補正のおかげで容易に撮影ができました。解像力を見るため赤枠のところを等倍にしてみると、
ををっ、鱗粉のひとつひとつが写っております。レンズの性能が良いからとはいえ、素晴らしい解像力です。

接写に強いことはわかりました。では、遠景はどうかな?ニセアカシアの花を少し離れて撮影。
これも赤枠のところを等倍にしてみます。
うむ、房状の花のひとつひとつが分離できており、優秀と言えるでしょう。

E-M1は動作も早いし使用感も素晴らしく、これは欲しいなぁと思いましたがなにせお高い。が、調べてみると、型落ちとなった初号機のE-M5と画質は変わらないことが判明。大きな違いは電子ビューファインダーの倍率と連射速度くらいかと。なので、程度の良いE-M5の中古が無いかと以前から狙っていたのです。

しっかし趣味とはいえ、デジカメは一眼レフタイプを含めこれまで何台も使ってきたし、また買うのかよいい加減にしろ、本当に必要なのか、という疑問もある(汗)特に、釣り用は一昨年からオリンパス STYLUS 1を導入し、とても快適に使ってきたので、わざわざレンズ交換式を購入するには次のような条件で自分を納得させる必要がありました。(←勝手にしろ!という意見もある)

1)首から下げて釣りに支障のない小型軽量
2)一定の暗所性能を有する高感度特性
3)画素数は1600万画素がベスト(理由は後述)
4)防水又は防滴のオールウェザー仕様
5)電子ビューファインダーを備える(老眼対策)
6)十分な接写能力を備えた24mmからのズームレンズ

1)の小型軽量が重視される理由は言うまでもありません。以前、ペンタックス*ist DSシグマSD15といったデジタル一眼レフを使ったこともありましたが、重さやかさばりが釣りの支障になるため結局使わなくなり、最近は画質も向上してきたコンパクト機ばかり使うようになりました。ところがE-M5は小型化に相当な注力をしてきたらしく、レンズの大きさ以外はSTYLUS 1とさほどの違いがありません。ただし重さは、STYLUS 1がプラスチックボディなのに対し、E-M5はマグネシュウム合金製で、重さもある代わりに剛性も高くなっています。
コンパクト機の弱点は2)の暗所性能でして、個人的な評価としてSTYLUS 1の場合、使えるのはISO200相当まで、ISO400は使いたくない感度です。ちなみに評価の基準は、A3の写真プリントに耐えられるかどうか、が自分なりの線引きと考えています。オリンパスのマイクロフォーサーズも以前は高感度特性が良くなかったのですが、E-M5からはかなり向上し、ISO1600相当まで使えるような感じです。ただし、レンズが暗くなれば結局同じことなので、12-50mm F3.5-6.3 EZとセットで考えた場合、1段分のアドバンテージ程度かなと思います。

3)の画素数ですが、アマチュアの釣り写真なのでやたらと画素数を求める必要は無く、A3サイズの写真プリントが満足できれば十分と考えます。一般的に、「肉眼の分解能は0.1mmが限界」などと言われていますので、0.1mmのドット=250dpi(1インチに250ドットの点)の解像度でA3サイズにプリントしたときに必要な画素数は4134×2923ドットで、約1200万画素と計算されます。実際には解像効率(画素数の実写レベルでの歩留まり)の限界があって、STYLUS 1の1200万画素(3968×2976)ではやや不足、E-M5の1600万画素(4608×3456)であれば、解像効率0.913との測定結果から、1600万画素×0.913^2=1300万画素余りであり、これなら合格ラインに達する理屈です。

1600万画素を良しとするもうひとつの理由は「Googleフォト」 の存在です。ご存知かもしれませんが、「Googleフォト」はGoogleのクラウドストレージのひとつで、1600万画素以下の解像度であればアップロード容量に制限がなく無料で利用できるのです。つまり、ネットに繋がってさえいれば、これまで撮り貯めた画像をどの端末からでもいつでも引き出せるわけで、バックアップの意味からも、また画像データの利用の面からも歓迎すべきサービスです。アップロードされた画像は独自の圧縮がかかるようですが、これがなんとも絶妙で、画質劣化の心配もまず無用。自分の場合、2000年からこれまで15年間撮り貯めたデジタル画像が3万枚ほどあって、これをアップロードしたところ丸2日間パソコンが点けっぱなしになりました。もっとも、一度アップロードしてしまえば、その後の追加分のアップロードに時間はかかりません。

4)の防水又は防滴の理由は言わずもがな。実は、先の北海道釣行の然別川で水中のコンクリートブロックの上を歩いていたとき、その隙間に気付かず足を踏み外し、STYLUS 1を軽く水に漬けてしまったことがありました。バッテリー室に水が侵入していたため、すぐさまバッテリーとメディアを抜いて2日間乾燥させたところ、大事に至らず今も使用できています。大切なことは、完全に乾燥するまで絶対に電源を入れないことでしょう。この間、予備機のオリンパス XZ-2で間に合わせましたが、STYLUS 1が壊れなかったのは運が良かっただけで、水に強くかつ画質も良いカメラを以前から望んでいました。E-M5はレンズの12-50mm F3.5-6.3 EZともども防塵防滴仕様。「防水」ではなく「防滴」なので過度な期待は禁物ですが、これとかこれなんか見ると、けっこうイケルんじゃないか、と安心感はあります。

5)の条件はSTYLUS 1のときにも書きましたが、とにかく老眼は困ったもので、近くがボヤけて見えないため液晶画面でピントの確認ができないのです。その点、電子ビューファインダー(EVF)ならその人・その時の視力に応じて視度が調整でき、背面の液晶との切り替えも瞬時。懸念される応答遅れもほとんど感知出来ないレベルです。電子ビューファインダーの仕様はSTYLUS 1と同等ですが、覗いてみるとE-M5のほうが光学系を奢っているらしく、見え方がクリアな印象です。もっとも、フラッグシップのE-M1やモデルチェンジしたMark2はこれより3割ほど大きく見えるEVFに進化していて、ピントの確認も容易で羨ましい。この点は最新型では無いので仕方ないでしょう。

あと、6)については、例によって接写能力テストをしてみましたが、長くなりましたので結果は次回、ということで。

2015年11月8日日曜日

秋の北海道釣行と新品ウェーダー浸水の顛末

荒雄川の釣行記と順序が逆になりましたが、来季に向けて、9月末の北海道釣行の整理をしておきたいと思います。

帯広をベースにするのは昨年と同様、この街から十勝川水系のレインボー、ちょっと足をのばして音別・茶路の遡上アメマス、1日だけスペシャルで然別湖のミヤベイワナ、と欲張りな計画でした。

天候は、序盤の9月19日(土)に強い雨があったほかは、ほぼ全日晴天に恵まれたのですが、この雨とその後のドピーカンが釣果に大きく影響を与えることになりました。

結論から言いますとイマイチの釣果でして、だからブログの更新も遅れていたわけで(苦笑)


■十勝川水系・札内川支流のレインボー
大型のレインボーが期待できる、今釣行のメインステージである。昨年は、鱒が水面に落下するテントウムシにご執心だったので、今回もそれを見込んでウェットフライをたっぷり準備してきた。ところが今年は、昨年のようなテントウムシの大発生が見られず、結局、当たりのパターンを見つけられずに終わってしまいました。
加えて、天候が晴れ過ぎでいて鱒が深く沈んでしまい、ウェットフライが十分な威力を発揮することができなかった感じです。大きな川なので、深い淵の底となるとフライでは攻めにくい。
もともと数より型を期待しての川ですが、今回はそのどちらも不発で型も35センチどまり。それでも自分には、2回ほど大型のヒットがあったのですが、なぜか2本ともファイトの途中に水中でバレてしまう情けなさ。アップストリームのウェットフライの釣りって、フッキングは良いはずなのですが、なんでバレちゃうのかなぁ。合わせが弱いのか鱒のアゴが硬いのか。来季の再チャレンジを誓います。


■音別・茶路の遡上アメマス
これがまたくダメでした。1匹の釣果も無し。序盤の強い雨の影響はことのほか大きく、上流が牧場だらけの両河川は最後まで濁りが取れず釣りになりませんでした。おまけに、今年はどうゆうわけだか遡上数も型も極端に低調で、他の釣り人もさっぱり釣れていない様子。釧路市のサイト「2015音別のアメマス」 を見ても、個人サイト「週末の釣り人」を見ても状況が一向に好転していない。時期的なこともあるかもしれませんが、音別・茶路の来季がちょっと心配であります。


■然別湖のミヤベイワナ
急深な湖で立ち込めるところは限られるため、ボートを漕いでのハーリングとなります。昨年はミヤベイワナのタナが深いうえに深度が分からず、まぐれで数匹釣れただけでした。
この経験から今季、同行したK氏はわざわざ魚群探知機まで持ち込んできた。この新兵器のおかげでミヤベイワナのタナが水深12m付近であることが分かり、その深さに苦戦はしたもののコンスタントに当たりを取ることができ、自分も4本のミヤベイワナを得ることができました。
具体的には、魚探に反応があったところでボートを漕ぐのを停止、Type7のシンキングラインで60秒ほどもカウントダウンした後にハーリングを開始、すると反応があった地点をフライが上昇しながら横切ることになり、この作戦で高い確立のヒットを得ることができました。
当日はこの上ない晴天で、湖面の景色は最高なのですが、一方でミヤベイワナのタナは深くなり釣りにくくなった模様です。そんな中でも何とか鱒を捉えることができたのは、魚群探知機と直前に準備したType7のラインのおかげかと。格安ラインでしたので、この釣行ですでに元はとった気分です(笑)管理事務所の釣果申告でも、当日のミヤベイワナの竿頭が5本との事だったので、湖初心者の自分が4本取れたのは上出来。荷物になる魚群探知機をわざわざ持参し、ボートの漕ぎ手も努めてくれたK氏に感謝至極であります。


■然別川でレインボーの数釣り
そんなわけで、間違いなく釣れる川として、帯広郊外の然別川に何度か足を運ぶことになったのでした。
この川はレインボーの数釣りができることで知られており、今回も型は尺上どまりででしたが、とにかく数は出るしレインボーの元気が良いので、内地から来た自分は十分楽しく釣らせていただいた次第。
今回滞在した9日間で都合4回も足を運んだ結果、この川だけで合計100匹近いレインボーを掛けたと思います。特に、16時頃からヒラタカゲロウ類の集中したハッチがあり、これに誘われて一斉にライズが始まると、ほんの数メートルの区間で10本以上掛けるという壮絶な入れ食い状態も体験しました。型も尺前後あるので十分楽しめます。
低い堰堤(コンクリートブロックによる床固工)が数多く設置されている川ですが、区間によっては本当に小さなサイズしか居ない区間も。しかも個体数が膨大で、とめどなくフライへのアタックが続くので、正直、数はいいから型は居らんのか~、と思う場面もありましたが、これもこの川の特色なのでしょう。
聞くところによると、下流部の峡谷地帯では大型のヒットも期待できるらしい。増水時には危険と思われる区間ですが、川の様子を見ながら来季のチャレンジに取っておくことにしましょう。


■新品ウェーダー浸水の顛末
同行したK氏は今回の釣行のために、パズデザインの透湿防水ウェーダー(ブーツフットタイプ)を新調しておりました。なんでも型落ち品を格安で入手できたとのことで、これで快適に過ごせるとウキウキ気分で臨んでいたのでした。

初日の札内川支流、K氏は釣り始めて数投もしないうちに35センチクラスのレインボーを掛ける幸先の良いスタート。までは良かったのですが、「なんか冷たいなぁ」と言うので川から上がってみると、新品ウェーダーのくせに右足がビショビショに濡れている。道路から川に降りただけなので、どこにもウェーダーを擦ったり、トゲに引っ掛けたりするわけも無いし、これは製品に最初から問題があったに違いありません。

しばらくガマンして釣り続けていたK氏ですが、今度は左足からも浸水が始まった模様。「濡れてしまえばそんなに冷たさは感じない」などと強がりを言ってますが、水温10度の川で、なかなかキビシイ状態であったに違いありません。
さて、明日からのウェーディングをどうするか?いっそ、帯広の釣具店でウェーダーを買ってはどうか?と提案したのですが、余計な荷持は増やしたくないというわけで、結局7日間、このダダ漏れウェーダーを履き続けるハメに。対策として、足をすっぽりコンビニ袋で覆ってしまうというアイデアを思いついたものの、やってみると「30分しか保たなかった」という残念な結果に。

明らかな製品不良に納得いかないK氏、帰宅するやいなや、製造元である「株式会社ザップ」に問合せを行い、ウェーダーを送付し検査を依頼したそうです。すると、ほどなく回答があり、

以下引用**********

漏水検査の結果をご報告させていただきます。
1.左右共に漏水を確認致しました。
  左足は外側の縫い目から漏水が始まり、ブーツとの接続部分に広がる感じです。
  右足は接続部分から大量に漏水しました。

2.原因を確かめるべく内側の確認をしました。
 左足外側の3層目の生地に裂傷があり2層目のメンブレンが剥きだしになっている箇所がありました。
 右足は2カ所に裂傷があり、どちらも左足より大きい傷でした。
 右足の方の漏水がひどい原因は2カ所の裂傷によるものと思われます。

裂傷につきましていつ、どのようにして傷ついたのかは解りかねます。
但し、K様からは初日より大量の漏水との報告を受けております。
弊社の見解としましては「初日より大量の漏水」に重きを置き、初期不良の判断をし工場へ報告します。
よって昨日ご提案させていただきましたPBW-415との製品交換でお願い致します。

引用終り**********

多くの釣具メーカーが、ウェーダーの水漏れに関しては補償しないとの姿勢をとるなか、 「株式会社ザップ」の対応は評価できるものです。水漏れウェーダーのせいで釣行の気分を台無しにされたK氏ですが、現行品の新品と交換ということでなんとか腹の虫が収まった、といったところでしょうか。

メーカーの言い分は、出荷時に水漏れ検査をしているが5年前の型落ち品なので経年劣化が生じた、そもそもウェーダーの寿命は製造後 5年で考えている、というものでした。今回の顛末から、やはりウェーダーは新製品を追っかけるのが正解の様だ、との結論に達しました。ヤフオクの中古品なども、いくら安くても手を出さないのが身のためだ、ということですね。

2015年11月2日月曜日

荒雄川は釣れなかった・・・人大杉!

9月末の北海道釣行から1ヶ月が経ってしまいました。気合を入れた遠征でしたがなんだか釣り足りない気分でして、そんなわけで性懲りもなく、宮城県の荒雄川に行ってきました。
どこの河川も9月いっぱいで禁漁になるこの時期に、鱒釣りができる渓流は貴重です。なので、さぞかし荒雄川は混雑するだろうなぁと覚悟はしていたのですが、これが予想以上の激混みでまいった。朝9時に現場に到着したのですが、既に駐車スペースはほとんど埋まっており、川に降りてみると主要な大場所はそれぞれ人が張り付いている状態。
やむなく、人の入っていない2級ポイントで、ダブルニンフのルースニングで釣り始めますが反応が薄い。悲しいことに、1回だけインジケーターに反応しました。連日の攻めで鱒はスレスレの状態ですが、その中で常連さんたちは鱒の居場所をしっかり把握している模様。というより、その後もどんどん人は増え続け、ひっきりなしに背後を釣り人が通る。どうやら、自分が移動するのを見て、すかさず竿を出そうとスキを狙っているのです。
釣れない状態のまま、場所を移動することもできずに午前中が経過してしまう。ようやく一段下の淵に釣り人が居なくなったのを見計らって移動。よし、今度こそ釣るぞ!と開始したのもつかの間、自分が釣っている淵の真上にスイッチロッドを構えたオッサンが登場。と、人がキャストしている正にその場所に、アンマ釣りよろしくオモリを数珠つなぎにした仕掛けをドボンと投入し、フリッピングしながら自分の目の前を流していくと、、、あっさり40センチ級の鱒を釣り上げる。そう、ここは釣ったもん勝ちの戦場なのだ。人に遠慮しているようでは釣果は望めない。

その後も目の前でアンマ釣りを続けるスイッチロッド野郎に、すっかりやる気を無くした自分は、再び人の入っていない午前中の場所に戻ってきました。この場所でも、鱒がまったく居ないわけではないはずです。

既に16時をまわり、釣りができる時間はあと30分しかない。このままボウズで終わりかぁ、と諦めかけたころ、目の前の深瀬で反転する良型を発見。もしかして、午前中のインジケーターに反応した鱒か?ラストチャンスだ、祈るように鱒の定位するラインをトレースすると、、、出ました!ジャスト50センチのグッドコンディション、フックはバーブレスで、しかもリールときたら管理釣り場だからとナメててフェザーウェイトだったのでドラグなどまるで効かずに走り回られ、ジャンプするたびにバラしはしまいかとヒヤヒヤものでした。

この時期、休日の荒雄川は人が多すぎることが分かりました。鱒を釣ることよりも、人との場所争いに疲れてしまいました。とはいえ、掛かればデカいし鱒のコンディションも悪くないので、できれば平日の人の少ないときに来てみたいものです。

それと、傍若無人なスイッチロッド野郎には頭にきましたが、ヤツのアンマ釣り作戦は深場を狙うときに使えそうな手法です。ルースニングでは届かない大場所で試してみる価値がありそうです。

当日は風が強くて寒い1日でしたが、ウェーダーは例のシモツケの新品でしたので水漏れもムレも無く、胸元のハンドウォーマーも暖かくてナイス。ブーツ部が重くて歩き回るには適していないものの、快適に釣りができたのは幸いでした。

新品のウェーダーなので水漏れ無し、あたりまえのことです。が、もしそうでなかったとしたら、だれでも「カネ返せ!」と怒ることでしょう。ましてやそれが、大事な遠征のときだったとしたら?実は、先の北海道遠征のとき、友人の新品ウェーダーが大浸水に見舞われたのです。その顛末とメーカーさんの対応について、次回にまとめてみたいと思います。