フライフィッシング時々アウトドアのち道具ヲタクところによって激辛B級グルメもあるでしょう

2014年5月31日土曜日

車のUSBカーチャージャー(シガーライター電源)をテストする

古くは、WILLCOMのAdvanced/W-ZERO3の時代からスマホを愛用している(というか、変わり者の)小生ですが、これまで幾多のスマホの屍累々と築き上げたあげく、いまはAndroid端末のNexus5がすっかりお気に入りです。
とにかく速くて動作も安定しているNexus5は、大きな画面でグーグルマップのナビや、地図ロイドでの地形図閲覧も快適で優秀。自分の古いレガシーにはカーナビが付いていないためホント重宝していますが、さすがに何時間もGPS使っているとバッテリーが心許ない

当然、シガーライターから5V電源とって充電しつつ使うわけですが、どうもチャージャーによって充電時間に違いがあることに気が付きました。物によっては、ナビを使いながらだといつまで経っても充電されないチャージャーもあるんです。

気になりだしたら調べないと気が済まないので、USB電流計を入手しテストしてみました。ついでに、ACアダプターやモバイルバッテリーとの比較や、ケーブルによる違いも調べました。

■テストしたUSBカーチャージャーなど(左から順に)

1) サンワサプライ CAR-CHR53U
出力仕様:DC5V 1.2A
かなり以前からある製品。自分は愛用していますが、アマゾンでの評判は良くないですねぇ。車のヒューズが飛んだとか、製品が溶けたとか(怖)。測定結果を見ればわかりますが、テストした製品の中では最もパワフル、かつ高価格でもあります。おそらく、回路の容量が大きいため熱を帯びやすく、その一方でコンパクト設計のため無理があるのかもしれません。ちなみに、ブルーの通電LEDは眩しすぎるので、黒のペイントマーカーで塗りつぶして使っています。

2) トップランド ツインチャージ M4016
出力仕様:DC5.3V 1A
今回疑惑の製品。USBポートを2口備えており、スマホを充電しつつデジカメも充電できる!と、大喜びで購入したのですが、どうも出力(アンペア)が弱いような。製品のデザインはシンプル、かつ2個口がスマートに収まり申し分ないのですが。

3) ノンブランド(コンビニで購入)
出力仕様:不明
コンビニでなんとなく購入した製品。パッケージは捨ててしまったので製品仕様がわからなくなりましたが、テスト結果を見る限り、とりあえず実用にはなるようです。

4) ダイソー100均 USB充電器
出力仕様:DC5V 1A
皆様ご存知の製品。よくもまあ、100円でここまで作って売るもんだと感心。が、これを読んでいたら、使うのがちょっと怖くなりました。値段なりの製品なので、あとは自己責任で、といったところでしょうか。

5) ロジテック DC・ACインバーター LPA-CIVT100BK
スリムタイプの車載インバーター、定格出力100Wで、AC100VコンセントとUSBのDC5Vポートを備える。通電するとずっと本体のファンが回りっぱなしで、パワーはあるかもしれないが車のバッテリーが心配だ(笑)

6) 多摩電子工業 TL20SK リチウムDEチャージ1.8A 3000M
これは良いですよ!スリムなポータブルバッテリーに、本体充電用のUSBケーブルと、スマホ充電用のmicroUSBケーブルがビルトイン!ケーブルを忘れる心配がありません。さらに、通常のメスUSB出力ポートも備えています。もっとも、Nexus5のバッテリーはまあまあ持つので、これまで本気でお世話になったことはありませんが。

7) オズマ AC充電器USBポート1口タイプ
出力仕様:DC5V 1A
超小型のACアダプターで出力は1A。とはいえ、スマホ1台充電するには十分なはず。

8) ソニー ACアダプター AC-UD11
デジカメDSC-RX100の付属品ですが、出力は1.5Aと余裕がある。RX100はmicroUSBで本体充電する仕様ですが、このアダプターを使うときが最も安定して早く充電できる感じです。今回のテストでも安定した性能が発揮されました。

下の写真で、USBカーチャージャーに刺さっている透明のヤツが、USB電流計のセンチュリー[CT-USB-PW] USB Power Meter、接続ケーブルには、エレコムのmicroUSBケーブル 充電・データ通信対応 カールコード式 ロング MPA-AMBCRLBKを使用しました。ケーブルの品質も充電性能を左右しますので、その結果も後段でテストしています。
なお、充電する対象は、バッテリーが半分以下になってお腹をすかせたNexus5です。

■充電器テスト結果

1)サンワサプライ      0.38A    5.13V
2)トップランド(Aポート)   0.10A    4.99V
 同上(Bポート)       0.06A    4.99V
3)ノンブランド        0.20A    5.15V
4)ダイソー100均USB    0.12A    4.93V
5)ロジテックDC・AC     0.18A    4.98V
6)多摩電子工業リチウム 0.76A    5.12V
7)オズマAC充電器USB  0.20A    5.41V
8)ソニーACアダプター   0.36A    4.94V

やはり睨んだとおりでした。道理で、トップランドツインはいつまで経っても充電できないわけだ定格の電流がまったく出ていないww、接続すれば確かに、Nexus5に充電マークは出るもののアンペアが足りないのですね。
ダイソーもイマイチですが、まあ、何とか充電できる出力でしょう。サンワサプライは良好、ソニーのACアダプターと同等で、オズマのACを上回っています。事実、サンワはGPS 使いながらでも充電が進みますからね。
モバイルバッテリーの多摩リチウムは優秀で、スマホが要求するアンペアに合わせて十分な出力が得られる感じです。イザ、というときのバックアップ電源として心強いですね。


■充電ケーブルのテスト
次に、充電に用いるケーブルによる違いを検証します。話を端折ります、ケーブルの種類とテスト結果は以下のとおりでした。

1)ダイソーリール式        0.21A
2)エレコム充電・データ通信   0.36A
3)エレコム充電専用       0.17A
4)ノンブランド充電・データ通信 0.32A
5)ダイソー充電専用カール   0.00A
6)ダイソー充電専用ロング   0.00A

1)ダイソーリール式は一応使える品質、2)エレコム充電・データ通信は高価なだけあってさすが、3)エレコム充電専用が振るわなかったのはデータ信号が無いと相性が悪いから?、4)ノンブランド充電・データ通信はPCショップで購入したものですが、性能良く軽くかさばらず持ち歩き用に最適かと、5)・6)のダイソー充電専用ケーブルはNexus5に充電マークは出るもののアンペアが足りない模様です。

しっかし、充電できない「充電専用ケーブル」ってあるんだな(大笑)、知らないで使っていたら地獄でしたww

■まとめと結論
今回調べてみてホント良かったです。気になる方はUSB電流計を入手して、さっそく調べてみることをオススメします。
ちなみにテストの後、ダイソーの充電専用ケーブルは即行で捨てました(笑)

さて、結論が出たところで対応ですが、USBカーチャージャーは当面、サンワサプライをメインに、予備でノンブランドのものを車に備えることにしました。
ケーブルはエレコム充電・データ通信をメインに、予備でダイソーリール式。ノンブランド充電・データ通信はカバンに入れて持ち歩き用です。

なお、USBカーチャージャーには2アンペア☓2ポートといった製品もあるらしいです。これもぜひゲットして、改めてテストしてみたいと思います。また、ケーブルにも2A対応を謳っているものがありますので、これもテストしてみたいですね。

2014年5月25日日曜日

ロッドを新調!しかし、、、

シーズン途中でフライロッドを新調した。ダイヤモンドバックの7.5ft・#3~4、ブランクの網目模様がたいへん美しい。岩手に移り住んだロッドビルダー「North Country Angler」の手によるもの。
どのリールと組むかと、楽しく悩むの図(^^;
シルバーの金具「フェルール・クラスプ」まで付けてもらって、最高の仕上がりです(嬉)

ところでさっき数えたら、手持ちのフライロッドが30本あった。筏(いかだ)でも組む気か、という指摘もある。いや、どう考えても、こんなに必要な訳がない。

それでもなお性懲りもなくロッド買って、いったい何本買えば気が済むのか?言い訳させてもらうと、釣り人ならばだれでも、年期の数ぐらいは竿を持っているのがフツーだ。自分はフライ歴30年ほどだから、30本ならば違法性はない。

どんな法律なんだ、といった疑問もある。

これでもだいぶ処分したのだ。人にあげたり、ヤフオクに出したり、タ○クルベリーで売ったり。
タ○クルベリーのときはヒドかった。なんと、買った価格のたった5%だったのだ。いまどき消費税ですら8%の時代である。
以降、タ○クルベリーに出すのはヤメにした。

買ったからには、さっそく性能テスト&魂入れをしなければならない。おもいっきりラインを出して、キャスティングが楽しめる川が良い。で、岩手県和賀川水系にあるK川を思いついた。K川は周りに人工物が無く、内陸随一といって良いほど美しい、落差の少ないフライ向きの開豁な渓流である。

ところが、行ってみたらどうだ。
入山禁止ではないので、歩いて入ることは可能ですが、流程が長いんですよねK川は。それに今年はツキノワグマの目撃情報が多く、春に生まれた子熊の数が多かったからだそうで、単独釣行はちょいキケン。

実はK川は、昨年もずっと通行止なのでした。ということは、奥に行けば渓魚が温存されているとみて良いでしょう。歩く覚悟を決めて、夏前に再来したいと思います。

で結局、和賀川本流でキャスティングを楽しんできました。要するに、ぜんぜん釣れなかった、ということ(苦笑)
サカナが居ないわけじゃありませんでしたが、先日の三陸の川に比べて明らかに魚影が薄い。3時間ほどもやってドライに反応が4回だけでした。しかも、こんな大場所の割に型も小さくて。

水温も5月下旬なのに10℃しかなく、和賀の山々にはまだ雪がたくさん残っていました。和賀川のシーズンはまだこれから。6月以降に期待しましょう。

と言ってる間に、来週はもう6月なんですね、あっという間に夏がきますよ、サクラマスもやりたいし。さて、来週はどの川を選ぶか、悩むところですねぇ。。。

2014年5月18日日曜日

青春林業映画『WOOD JOB!』見てきましたぁ~

映画館のレイトショーで見てきた。300円割引だからな。
ケチなのかよ、という指摘もある。
『WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜』、これは林業普及の映画じゃないです。矢口史靖監督お得意の青春グラフティー、異文化に放り込まれた主人公がそのギャップの中で成長していく物語であって、その背景として林業が選ばれたのだ、と理解できました。

なので林業のプロからすれば、本当にあんな高いところまで枝打ちやるのか?とか、近くで一斉に伐採作業したら危ないダロ、とか、突っ込みどころ満載ですが、まあ、あまり難しいこと言わずに、主人公の勇気になったつもりで楽しむのがよろし。

そのあたり、山仕事に不慣れな勇気がヤマビルに局部をやられたあげく、村じゅうの子どもたちから「ヒル」とアダ名されるハメになるとか、夜中に水を飲んだらコップの中に婆さんの入れ歯が入っていたとか、うな重かと思ったらマムシの蒲焼きだっとか、笑いのネタは満載なので楽しめること請け合い。
いっぽう、勇気が元カノに頼まれて「スローライフ研究会」なる大学生サークルを村に案内するものの、その浮ついた態度に業を煮やして追い返す場面は、都市と山村を対立軸で描いているようでやり切れなさを覚えましたが、あのシーンは勇気が過去の自分から脱却する重要な場面なので、どうしても分かりやすく描く必要 があったのかな、と。

キャストはとても的確だったと思います。素直な勇気役の染谷将太はもちろん、中村林業のエース・ヨキ役の伊藤英明は海猿改め山猿を違和感なくこなし、はつらつとしたヨキの奥さん・みき役の優香も好演でした。ただし欲を言えば、直紀役の長澤まさみはもう少し色っぽく描いて欲しかったなぁ、というか、下ネタはあるけどエッチシーンは無いので、お子さん連れでも安心してご覧いただけます(笑)

というわけで、林業や森林に関わりのある人はもちろん、そうじゃなくてもとりあえず見て損は無いのでオススメです。もっとも、「アナと雪の女王」には敵わないかもしれません。あれは主題歌「Let it Go」の壮大なプロモーションビデオですよね、あれはズルいww

2014年5月17日土曜日

春の宴

岩手は田植えの季節。それはイイんですけど、代掻きの影響で川の下流部は濁って釣りにならず、かといって上流部はまだ水温も低い。というわけで、またしても沿岸に来てしまいました。

釣りを開始できたのは11時過ぎ。今朝は冷え込んだせいで水温も10℃ありません。おまけに天気もど~んより。仕方なくニンフで釣りはじめますが、嬉しいことに急に天候が回復してきました。

気が付くと、辺りはカゲロウの乱舞。捉えてみるとコイツです。
タニヒラタカゲロウのメスのスピナーですね。たしか、水中脱皮の水面羽化するタイプだったはず。もうニンフなんかやってらんね~、ドライに替えてキャストも快適♪~、そしてすぐさまヒット!
ハイ、パラシュートなんぞ使ってます(^^;

水面を観察すると、カゲロウのダンが次々に羽化していて、ライズもやたらと目につくようになってきました。どうやらヤマメたちの春の宴が始まったようです。
ドライへの反応もすこぶる良好。例えば、この1箇所だけで5本立て続けにヒットするありさま。といっても、型は7寸ばかりですけどね。

そしていよいよクライマックスの大場所、25mプールはあろうかと思われる滝下の淵に立つ。
淵尻にライズを発見!すかさずドライを投げると7寸ヤマメがヒット。
ううむ、ドライじゃ型が出ないか。ならばと手間を惜しまずニンフに交換します。オモリをかませて淵頭めがけてドボーン、すぐさまインジケーターがククィと引き込まれ、なぜかまた7寸ヤマメ。さらに3本続けて7寸ヤマメ。。。

この淵、もっとスゴいのが居るはずなんですけど、今日はヤマメの活性が高すぎて底の大物まで届かない模様です。この場所の攻略は、また後日ということで。

型には恵まれませんでしたが、久しぶりに数釣りを楽しむことができました。あんまり釣れるので余裕かまして、流れの長時間露光にチャレンジ。
ををっ!いい感じ!!(まさに、自画自賛)
露光時間は1秒、カメラは例のOLYMPUS STYLUS 1です。カメラ内蔵のNDフィルターを初めて使いましたが、これは手軽で便利、長時間露光にハマりそうな予感です(笑)

初めて使った機能といえばもう一つ、カメラ内蔵Wi-FiによるOLYMPUS Image Shareも試してみました。
これは例えば、スマホをカメラのリモコン代わりに使える、というもの。スマホでライブビューを確認しながらシャッターを切ることができたり、ズームや絞り、シャッタースピードの操作もスマホから可能になります。上の長時間露光はこれを使って、シャッタースピードをあれこれ変えて撮影しました。

便利、というより不思議で楽しい機能ですね。例えば、棒の先にカメラを取り付けて変わったアングルから撮影する、といったことができそうです。楽しみがまた増えました。

それにしても、Image Shareの様子をわざわざ別なデジカメで撮影しているわけで、我ながら暇人も居るもんだww

2014年5月6日火曜日

サクラマスへの道のり(鱒よりも釣人のほうが多かったの巻)

やはり、サクラマスへの道のりは険しいものがあった。小本川は2日間でひとカスリもしませんでした(苦笑)

ルアーの砲列です。

さぞかし釣れているのかとしばらく見ていましたが、結局この2日間で1回も釣れたところを見ることがありませんでしたww
ハッキリ言って、サクラマスはかなり薄いです。

それなのに、なんであんなに釣り人が大勢居るのかと思ったら、昨年の小本川が甚だしい大漁だったため、今年もいただきだ!とばかり連休最後とあいまって人出が集中した模様です。

ルアーのおっさんに話を聞いたら、
昨年は朝10時までで18本釣ったことがある、それもみな50~60センチあった、今日は朝一の1本だけで不満」 ・・・18本とは欲どおしいにも程がある
「今年釣れなくなったのは、震災後に休止していた定置網漁業が再開されたから」 ・・・漁業が復活したのは良いことだが、、、
「サクラマスは当り年があるとか無いとか言うが、そんなことより、定置網の人為的な影響のほうがずっと大きい」 ・・・確かにその通りかもしれん

ま、そんなわけで、昨日の午後と今日の午前中、あわせてまる1日ただただロッド振ってきました(苦笑)

なので、良かったことと言えば、「龍泉洞温泉ホテル」の日帰り入浴が500円でサウナもあった、とか、

ミズバショウの群落がキレイだった、とか、

コゴミが採り放題だったとか、地元の人はコゴミなんて見向きもしません。

さきほど天ぷらでおいしくいただきました!

ううむ、気合入れて遠征した割には空振りでした。
サクラマスの釣季は6月いっぱい。いったい、どこに行けば釣れるのやら。。。

2014年5月4日日曜日

サクラマスへの道のり(準備の巻)

サクラマス釣りの準備に余念がない。明日・あさってと泊りがけで岩泉町の小本川にサクラマスを狙いに行く。

といっても実は、これまでサクラマスを釣ったことないんです(悲)

このところ、再びサクラマスのブームが来ている感じだ。これはたぶん、スイッチロッドの普及で大きな流れが攻めやすくなったからでしょう。

フライのサクラマス釣りブームの第1期は、例の沢田賢一郎さんが「2尺ヤマメ」の造語のもとに仕掛けたパワーウェットの釣りでしょう。自分もすっかりブームに乗せられてカプラス・ランドロック15ft#10を入手し、北上川の追波川をはじめ大場所に何度かチャレンジしましたが、ただただひたすらにボウズの連続だった記憶があります。とにかく疲れる釣りでした(苦笑)

今考えると、あれはちょっとヘビー過ぎた気がします。今回はスイッチの11.5ft#6をメインに、予備で11ft#6、風が強いときのための12ft#8、ついでにシングルの9ft#6といった布陣で臨みます。あと、サクラマスがさっぱり釣れなかったときのために、渓流用の#3ロッドも忘れずに(笑)

まあ、今年もやすやすと釣れてくれるとは考えていませんが、渓流シーズンはまだこれからですし、今のうちにこの釣りを楽しんでおこうと思います。3年前の震災のときは小本川河口の集落も津波で壊滅し、とても釣りをする気になれませんでしたが、そろそろ釣ってもイイかな、と。

今回は、オモシロがって「道の駅」で車中泊の釣行です。小本川のある岩泉町は日帰りの温泉もあるし、道の駅は釣り場のすぐ近くだし、ロケーションは悪くありません。車中泊だとお金もかかりませんからね(^^;

ただし小本の道の駅は、同様な釣りバカ連中でいっぱいだったりするかも。そのあたりの様子や温泉のことも含めて、釣れても釣れなくてもお伝えしたいと思います。ああ、今年こそなんとか1本ぐらい、掛かってくれないかなぁ。。。

2014年5月3日土曜日

北上合板工場の建設が始まった!

ゴールデンウィーク真っ只中、今日から4日間のお休みである。さすがに4日間とも釣りするわけにもいかず、今日は家族サービス。。。

ドライブの途中で、北上市和賀町の後藤野工業団地に建設が始まった「北上プライウッド」の様子を見てくる。
場所はココ、工業団地の敷地にはTDKや日立も操業している
プライウッドとは要するに合板のことで、この工場は北上市という岩手県の内陸に立地することもあり、スギ・カラマツ・アカマツといった国産材100%原料で合板を生産する工場。さらに、合板を貼り合わせる前の単板の乾燥や、接着の工程に必要な熱源も、原木のバーク(皮)や端材をバイオマス燃料として利用、さらには松くい虫の被害材も積極的に受け入れる、との方針です。

※合板ができるまで(日本合板工業組合連合会)

原木消費量は年間10万㎥とのこと。見当もつかないかもしれませんが、岩手県全体の年間素材生産量がおよそ120万㎥なので、この合板工場ひとつで岩手県の素材需要量が1割近くも増加することになります。しかも、その需要量や素材の買い取り価格が安定していることも評価される点です。

もちろん、森林は伐採して利用するだけでなく、もう一度森林を育て、また利用して、という森林資源の循環的な利用を実現していかなくてはなりません。こうして地域の森林資源を循環的に利用していく中で、森林の育成と利用に関わる人たちが、地域で暮らしていけるような仕組みを作っていくことが大切なことです。
まだ建設は始まったばかり。工期は12月26日だそうですから、今年の秋頃から素材の集荷が始まると思います。
ちなみに、工事現場の「ついたて」も合板で出来ていました、さすが合板メーカーだと、妙なところで感心してしまいました(笑)

森林資源が充実しつつあるいま、地域にこうした需要先が生まれることは、森林所有者にとっても素材生産事業体にとっても本当に幸いなことです。今後さらに、この合板工場を核として、この工業団地が木材産業のコンビナート化していくことも期待したいと思います。