フライフィッシング時々アウトドアのち道具ヲタクところによって激辛B級グルメもあるでしょう

2014年12月29日月曜日

オフシーズンに釣具をメンテする

あっという間の年の暮れである。岩手はどこも真っ白な冬景色、ワカサギの氷上釣りを誘われますが、寒くてとても無理だ、あれはヘタすると凍え死ぬ(と思う)

むしろ、すっかり冬眠生活を決め込んで、釣具のメンテなどして過ごすほうが体に良い。本当は、ニュージーランドに鱒釣りに行きたくて、行きたくて、行きたくて(以下、1024回繰り返し)なのだが、時間もカネも乏しい身分、やぶにらみで友人の釣行記など眺めるのがせいぜい。。。

■ウェーダーの穴を修繕する
実は、先の北海道釣行の終盤、イブニングに向かう途中でウェーダーに穴が空いてしまった。時間が無いので、そのまま深い淵にウェーディングしたところ、水は容赦なく腰まで上がってきてパンツ水浸し、寒いは重いはで活動限界となりつつも、最後まであきらめずに釣り続けたのはエライ!(釣欲が深いだけだろう、という意見もある)

で、てっきり布の部分の穴かと思ったら、なんと、ブーツ部に1センチほどの穴が。どうりで一気に浸水するわけだ。こんなときの修理に威力を発揮するのが、セメダイン「スーパーX」である。

ほぼ万能と言えるほどの素晴らしい接着剤ですな。硬化する際に溶剤が揮発して「痩せる」ことが無いので充填接着が得意。しかも、硬化してから柔軟性を失わず、水にも強い。経験からすると、エポキシ接着剤のように硬化して、時間が経つと剥がれてしまうことも無いようです。

写真の修理は、1)穴に充填、2)ゴムのパッチを貼り付け、3)さらにスーパーXでコーティングしてあります。少々見栄えは悪いですが、機能的には完璧な仕上がりです。なお、ブーツ部の修理だけでなく布部の修理も、小面積の布パッチを貼り付けるのに好適です。例の、アイロンを使って溶着する方法はヒジョーに面倒なので、ぜひこの方法を お試しあれ。

※後日談:結局、釣行2回目にしてハガれてしまいました。PVCの接着は、ましてや水中での使用は難しいものがあります。その後、溶かして固める方法により再修理した様子はこちら!


■リールとラインを手入れする
その昔、フライフィッシングジャーナルという同人誌があり、自分などは相当影響を受けた世代なわけですが、連載記事の中に「使い込んでるオレのタックル&ギア」というのがありました。もし、自分に掲載の順番が回ってきたら(んなわけないが)、ぜひロスリール(ROSS)ガニソン(Gunnison)をご紹介させていただきたい。

飾り気の無い、一見地味な真っ黒のリール、実は相当な優れもので、贅沢にもセンター軸受けがボールベアリングになっています。原理的に、ドラグ以外からの滑り出し抵抗が生じないため、一般的なグリス軸受けとは段違いのスムーズさを誇ります。もっとも、ドラグがデルリン樹脂のむき出しなので、水に濡れた時にドラグの効き具合が違ってくるとか、海用の超高性能リールと比べるわけにはいきませんが、その分軽く出来てますし、何より安価、フレッシュウォーター用としてはこれで十分でしょう。自分はすっかり気に入ったので、全サイズを替えスプールまで含めて持ってます。

最近、日本では手に入らなくなってしまいました。長生きさせてやりたいので、心臓部のボールベアリングの手入れをオフシーズンに欠かさず行っています。

で、リールとラインのメンテに欠かせないのが、この3種類のスプレー。
左から、オイルスプレー(赤)グリーススプレー(青)シリコーンスプレー(緑)と揃えています。このうちオイルスプレー(赤)は浸透防錆潤滑となっていて、成分はかの有名な呉工業CRC556と同じものです。「オイル」とあるものの、その目的はサビと汚れを取ることで、噴射液は時間が経つと揮発してしまいます。海辺で使用したリールは、このオイルスプレー(赤)を回転部に噴射しサビを落とすことができますが、成分が揮発すると逆にサビを生じることになります。

そこで、オイルスプレー(赤)を拭きとった後に、真ん中のグリーススプレー(青)を噴射し、回転部にグリースの皮膜を作ってやる必要があります。このグリーススプレー(青)は揮発することはありません。リールに限ったことではありませんが、バイクのチェーンや回転部分にCRC556を噴射している例を見かけます。噴射した後、最初はスムーズに回転していますが、成分が揮発すると一気に焼きつくので、絶対にしてはならないことです。必ず、グリーススプレーと併せてお使いになることを忘れずに。
そして、右のシリコーンスプレー(緑)はラインのメンテに使用するものです。これ、絶対のオススメ品!噴射するだけでラインの表面がツルッツルになって、明らかにシュートの伸びが違います。丁寧にやるときは、ティッシュペーパーに噴射して拭いてやると良いのですが、釣り場で急いでいるときは、リールの上からラインに噴射するだけでも効果抜群。

ちなみに、噴射液が床や廊下に付着すると、スケートリンクさながらにツルッツルになって、家の人から怒られるのでご注意を。逆に、引き戸や戸棚の動きが悪くなっている場合は、 一発で滑りが良くなるのでお試しあれ。

それから注意点としては、必ず「無溶剤」と書いてあるものを選ぶこと。「溶剤」タイプだとプラスチックのラインを溶かしてしまうことがあるそうで、要注意です。
ところで、これらスプレーのお値段ですが、近所のホームセンターで確かめてきたところ、オイルスプレー(赤)が162円、グリーススプレー(青)が183円、シリコーンスプレー(緑)が152円(以上すべて税込み)でした。3つ合わせても500円足らずで、そんなに大量に噴霧するわけじゃあるまいし、釣具のメンテならこれだけで何年も使える、安すぎダロ。別に1本500円でもイイので、あまり無理せんといてくださいメーカー殿(笑)


■シーズンに備えてフライを巻く
先日、作業用のメガネも新調したことだし、シーズンに備えてフライでも巻くかぁ、という気持ちはあるものの、やっぱりそのときにならないと巻く気になれないのは例年通りでした(苦笑)


というわけで、来シーズンもまた元気で釣果に恵まれますように。皆様、どうぞ良い年をお迎えください。




2014年12月21日日曜日

メガネを3本まとめて買う!

前回に引き続き、お買い物のハナシである。といっても、今回は必要なものです!(と、自分に言い聞かせてみる)
(勉強のし過ぎで)近眼になったのは高校生の頃から。エロ本の凝視し過ぎだろう、という指摘もある。
それからウン十年経過したわけだが、歳をとったら近眼が遠視になってプラマイゼロ、メガネが要らなくなるのではないかと楽しみにしていたのだ。

アホな話で、遠視と老眼は違う。老眼は体の筋肉と同様に毛様体の筋力が衰えて、水晶体を厚くする事ができなくなり、近くが見えにくくなる現象のことだ。ジジイになったということなのだ、認めたくないが(悲)

近眼+老眼ということは、ピントの合う範囲が狭くなって遠くも近くも見えにくくなったわけで、いちばん困るのがフライを巻いているとき。以前から中央に凸レンズが付いたLEDライトを使っていましたが、視野が狭くなるうえ凸レンズの歪みもあって、快適にフライを巻くには程遠いものがあります。メガネを外せば、数センチの至近距離はものすごく見えるのですが、ド近眼で部屋の中すら定かでなくなる。
最適なのは、近眼の矯正度合いで3段階、すなわち、1)手元の作業用の弱、2)普段の生活用の中、3)釣りやドライブのとき用の強、の3本のメガネがあると良いことになります。

しかしカネかかるし、そこまでやらんでもイイかぁ、と思っていたのですが、メガネって最近はどんどん安くなっている商品なんですね。例のユニクロと同じ商法で、中国製のレンズやフレームでコストパフォーマンスを上げている会社が台頭しています。今回は人のススメもあり、JiNS社で3本まとめて買うことにしました。

安いと聞いてはいましたが確かにその通りで、高屈折の薄型レンズ入れても1本5,900円(税抜き)、3本まとめても税込み2万円でお釣りが来る。写真手前から、べっ甲調のヤツが普段用の視力0.7矯正、次の黒が釣りやドライブ用の1.0、奥の青フレームが近距離用の0.4と、同型フレームの色違いで矯正度合いを変えて揃えてみました。シリーズ物で統一していると、なぜか心が落ち着く性格なもので(笑)

安いからといってもお店の対応はとても丁寧で、視力検査と最適なレンズ選定のために、係のおネーサンが十分な時間を割いてくれました。というか、おネーサンがかなり可愛かったのが良かった(←そこかよ!)ついでに、レンズの屈折率ディオプトリと視力矯正の計算方法とか、余計なことまで質問して、時間を取らせてゴメンなさいね(笑)

で、使ってみての感想ですが、極めて軽量なフレームでツルのすべり止めも効果的、良好なフィット感です。それが証拠に、これまでクッキリ付いていた鼻パットの跡が、このメガネに替えてからほとんど付かなくなりました。たまたま自分の鼻の形にマッチしていただけかもしれませんが、良い買い物ができて満足。なお、自分はJiNSの回し者ではありませんので、念のため。

ともあれこれで来シーズンは、フライもビシッと巻けるし、遠くのドライフライはバリバリに見えるし、釣果倍増間違いない、、、なわけないよなぁ。

2014年12月14日日曜日

Nikon COOLPIX P340またデジカメ買ってるよぉ(苦笑)

釣りのオフシーズンは、油断するとついつい余計なものまで購入してしまう。というわけで、またデジカメ購入してしまいました。思い起こせば今から15年も昔、かのNikon950(ああ、懐かしい!)を手にしたのが運の尽き、以来あらゆるメーカーいったい何台買ってきたものやら、屍累々思い出すだけでも恐ろしい。。。
Nikon COOLPIX P340ですが、近所のキ○ムラに寄ったら「週末特価セール」やってて、22,130円(税抜き)で安かったので、ついつい。毎年デジカメ買うのは、趣味というより一種の生態ですな(苦笑)

コンパクト機は、ソニーRX100をいつも持ち歩いていますが接写が弱点で、寄れないだけでなく接写時の描写もキリッとしない、正直言って画素数も多すぎるし、画質は良いのですが気に入らない点も。
手持ちのコンパクト機では他に、オリンパスXZ-2などレンズ性能・描写とも良く接写にも強いのですが、いかんせんデカすぎて普段の持ち歩きには難アリ。なので、画質もまあまあ良くて接写に強い薄型の機種を探していたのでした。

ともあれ、買ったからには使い倒していきたい。さっそく前回と同じ方法で、期待していた接写性能をテストしました。
方眼ボードを使った簡易計測ですが、性能を比較するには十分かと。以下、以前の測定結果に追加して表にまとめました。なお、P340はマクロモードでズームが可能、かつ無限遠までピントが合う仕様になっており、マクロの使い勝手はバツグンです。
ライティングが適当なので影が写っているのはご容赦を。また、以前テストした機種と焦点距離がピッタリ合わないのですが、近似のズーム位置で置き換えています。

結果、P340の接写能力を評価すると、
1)接写能力(倍率が稼げる)は4機種の中で最も高い、おそらく現行の1/1.8型機の中で最強かと。
2)最も倍率が高いのは、フルサイズ35㎜相当のズーム位置のところ。
3)最大倍率で3.2☓2.4㎝がいっぱいに写り、一眼レフの等倍マクロ相当歪曲収差も少なく優秀。
4)50㎜相当でも4.8☓3.6㎝がいっぱいに写り、ワーキングディスタンスも5㎝取れて実用的。
5)85㎜以上になると、さすがに寄れない、基本は広角マクロ。
最大倍率だとここまで撮れます。キーピッチ19㎜のフルサイズキーボード、キートップの幅は12㎜です。なに?ホコリが溜まって汚いキーボードだな!って?良く写っている証拠ですよ。
暗所に強いという触れ込みですが、やはりRX100には敵いません。が、まったくダメでもなく、広角端ならばレンズの明るさにも助けられ、マアマアといったところですね。

その他特徴としては(価格コム風に)、
■デザイン:5
小型・薄型・直線的でシンプルなデザインが良い。全面の小さなグリップも効果的で、片手撮りも安定して行うことができる。
■画質:4
イメージャのサイズが違うのであたりまえですがRX100にはまったく敵わず、同じイメージャのXZ-2にもノイズ処理で劣ると感じる。最低感度でもノイズっぽい描写で、どうやら、ノイズは残してもレンズの描写を活かすチューニングですが、せっかくのレンズ性能がノイズでツブれる傾向あり。本当は「3点」だが、接写能力を評価してオマケで「4点」。とはいえキチンと撮れば、A4はおろかA3の写真プリントに耐えられるだけの能力はあります。
画質に関しては(マイナーチェンジ前のP330ですが)以下のHPが参考になるかと。
http://www.monox.jp/digitalcamera-sp-nikon-coolpixp330-04.html
■操作性:3
右手だけの気楽なワンハンドオペレーションが得意、レンズ全面のコントロールリングも適度なクリック感があって便利に使える。ただし、起動やらメニュー操作やら、あらゆる動作がトロい。例えば連写モードにすると、撮影中に液晶がブラックアウトし、その後の書き込みにかなり時間がかかる。よって、動く被写体を追うことは不可能、連写するとかえってシャッターチャンスを逃がす仕様(笑)で使い物にならない。単写専用と割りきってください。
■バッテリー:不明
■携帯性:5
文句なし、レンズ部の出っ張りを除けば、これ以上小さくする必要は無い。
■機能性:5
起動時のズーム位置を指定できたり、ステップズームがあるのも良。モードダイヤルのユーザーセッテイングは、接写に強い特徴を活かすため「マクロモード、AFターゲット追尾、起動ズーム35㎜相当」としました。釣ったサカナの写真を撮るとき、サカナの目にピントを合わせて片手撮り、に適したセッテイングです。
■液晶:4
合格でしょう。
■ホールド感:5
このサイズにしては健闘している。

ともあれ、デジカメの購入で心の平穏を保っているオフシーズンである。。。

2014年11月9日日曜日

秋の北海道2014(その2) 然別湖は美しかった、が、、、

すっかり更新をサボってしまいました。シーズンが終わってから脱力感がハンパ無いです。今更ながらですが、来季に向けて9月の北海道釣行を整理しておきたいと思います。

今回の旅のハイライトとして楽しみにしていた然別湖でしたが、、、結論から言うと、さっぱり連れませんでした。(悲)

条件も悪かったと思います。連日のように晴天に恵まれた中で、然別湖の日だけがあいにくの雨模様。そのため陸生昆虫の動きが鈍く、虫の落下を狙うライズがさっぱりな状況でした。

その一方で、表層の水温が下がりきっておらずまだ15℃もあり 、適水温が12℃とされているミヤベイワナのタナは深かった。頼みの綱であるはずの管理事務所も「水深10mくらいに居るけど、たまに5mくらいかな?」などとアバウト過ぎるダロ。友人の一人は出発する前から「魚探が無いと釣りにならないのではないか?」と懸念していましたが、まったくその通りになってしまいました。

この手の釣りでは、タナが2mもズレたら食ってこないのがあたりまえ。おまけに然別湖は、深さだけでなくその広さといったらダム湖とはスケールが違います。やむを得ず、自分がType4、友人がType7のシューティングヘッドで延々とトローリングする作戦をとりましたが、当てずっぽもイイところで、まったく運任せの釣りになってしまいました。
とはいえ、標高810mという、北海道で最も標高の高いところにある湖の環境は素晴らしく、ちょうど紅葉の時期とあいまって、景色だけは存分に楽しむことができました。
湖岸で唯一の別荘然別湖は大雪山国立公園の第1種特別地域で、よくもまあ許可が下りたものだ、いったいどんな金持ちなんだろう?と思って調べたところ、元々は北海道電力が建てた保養施設だったのだそうです。

然別湖は天然湖ですが、隧道を通した水力発電施設があります。かつて、この隧道工事といっしょに、北海道電力が国立公園内の許可を強引に取り付けて建築してしまったとの由。昭和20年代のお話です、今と違って悠長な時代でしたから。

現在は北海道電力の手を離れ、鹿追町の管理になっているそうですが、別荘として貸し出すわけにもいかず利用目的があいまいで、管理費だけがかかって困っているそうです。

いっときは、北海道新聞の社長が別荘として買い取る話があったそうですが、今となっては環境省も、目的が個人の別荘では許可するわけにいかず、話が流れてしまったとのこと。 ボートの桟橋まで備えてあり、最高のロケーションなのに、なんとももったいない。夏の間だけでも自分に住まわててもらえないでしょうか?(笑)
湖面には遊覧船がしょっちゅう行き来しています。一方、釣り人はというと、公園の池にあるような手漕ぎの2人乗りボートです、遊覧船の波を横っ腹に食らったら転覆する可能性が大。そのため、遊覧船が来るたびに波が来る方向を見定めて、ボートの舳先を波に向けなければなりません。
天候の悪いこの日は湖面に濃い霧が垂れ込めて、周りがまったく見えない、視界が10mほどのときもありました。もしも、すぐ近くを遊覧船が通ったら本当に沈してしまうので、ずっとヒヤヒヤしてました。マジで怖かったです。これは、霧が晴れてきた状況。
 延々と手漕ぎのハーリングを続けること、ほぼ丸一日、、、
釣れたミヤベイワナは友人の1匹のみ。あとは、小型のレインボーとサクラマスという貧果で残念な結果でした。

ところが、この日と数日も違わないうちに、かの「ロッジ・ラッキーフィールド」ではお客さんが、難なく50センチオーバーのレインボーをかけています。ううむ、サカナが居ないわけではないのね。

然別湖は一見さんには厳しい釣場であることがわかりました。しかも、遊漁券が1日5,000円かかるし、今回みたいにハズすとからっきしダメだし、次回来るかどうかはビミョーとの結論。来るとしても、もっぱら帯広からのドライブを楽しむことになりそうです。。。

2014年10月13日月曜日

秋の北海道2014(その1) グッドコンディションのレインボー鱒

いやー、今年もあっけなくシーズンが終わってしまいました。なんだか放心状態でブログも更新してませんでしたが、遅ればせながら9月の北海道釣行をレポしておきたいと思います。来季に向けた課題整理の意味もありますからね。

今回は帯広を根城に、川に湖にと魚種も手広く探ったわけですが、まとめて言いますと、
1) 遡上アメマスは、数も型もぜんぜんダメだった。道東の川はどこも渇水状態で遡上が低調。
2) そのぶん川のレインボーは、本流のアプローチが容易でチャンスだったが、場所とメソッドを探ることに終始し、型は40センチどまりだった。
3) 然別湖は広すぎるし深すぎた。ミヤベイワナのタナは深く、魚探なしでは困難。たった1日だけの一見さんには難しい釣り場だった。


まずは、まあまあだった川のレインボーから整理してみます。というのも、今回はとても良い発見があったからです。この時期、川のレインボーは陸生昆虫に偏食していて、特に、落下するテントウムシにご執心であることが分かりました。

テントウムシって、成虫で冬を越すんですよね。それが秋口のこの時期、日当たりの良い斜面に集団化する習性があるみたいです。こうした斜面は、森の中よりも川沿いのガケのようなところにあるので、当然、風で落ちたり止まりそこねて川に落下する個体が続発する。それこそ何万という猛烈な数が集まってくるので、釣りをしていても体中に次々にたかってくる始末です。

帯広は9月下旬ともなると、朝夕は5℃以下に冷え込むのが普通です。なので、朝夕のテントウムシの動きの無い時間帯はレインボーの活性も低く、日中の真っ昼間ほど活発にエサを摂るという、釣り人にとっては実にうってつけの好条件でした。

問題は釣り方で、小さくて黒っぽい、またはピーコックのパターンが有効だったのですが、完全にドライで浮かせては反応が悪く、水面下のナチュラルドリフトが必須。当然、フライはまったく見えないので、地元の達人はサカナの反応を偏光グラスで捉えてフッキングしているそうです。慣れない自分たちはインジケーター付けて当たりをとっていましたが、どうも、インジケーターをサカナが嫌って出てこないことがある。このあたり、当たりを捉えるテクニックを磨くなり、インジケーターのサイズを吟味するなり、来季の課題ですね。

ハーディーズ・フェイバリット#16を捉えたグッドコンディション。こんな小さなウェットフライなんて使うの久しぶりです。例の、ウェットブームのとき、こんなフライ巻いてたんですね、いったい何年前のフライでしょうかww

小さなピーコックのパターンの反応が良かったと思います。他にはウェットでガバナーも良かったですね。どちらもピーコックでレッドフロスのアクセントがあるパターンです。ちなみに地元ではグリフスナットが定番だそうです。

鱒のコンデションは最高で、走るは跳ぶはで釣ってて楽しいのですが、いかんせん30センチクラスばかりで型が出ない。。。
数は存分に釣った気がします。下の写真の淵なんか、1箇所で立て続けに7本も取りましたよ、我ながらスゴイです。全部、水面下のウェットフライで掛けました、ほとんど漁師になった気分です(笑)活性が高いと、よくインジケーターに鱒が反応してしまうものですが、これが1回も無かったこともスゴイ。
ただし、すべて30センチ級で40オーバーが1本も混じらないんです。もっと深いところや速いところを狙うべきなのか、どうしたら良いのか、いまいち良くわかりません。

それでも今回の旅では、最大で41センチをキャッチできました。このサイズで喜んでいるようでは、地元の達人からは鼻で笑われそうですが(苦笑)

やはり30センチ級とは面構えが違います。ファイトもレインボー特有のジャンプも無く、強力なトルクでグイグイきましたぁ!取れて良かったです。
まあ、50オーバーは来季のお楽しみですね。

旅の間ほぼ晴天続きで、いっしょに旅したK氏も、
E氏も十分楽しめたと思いますが、この2人にとっては50オーバーの型が出なかったことが不満な様子。まあ、あんまり欲を言うと寿命が縮むよ(笑)
場数を踏んでいる両名なので、30クラスではネットも使わず、 余裕のランディングです。

帰りの林道、3人で歩いていても、やっぱりヒグマが恐い。両名の視線からも警戒心が伺われます(笑)ある意味、ヒグマの恐怖が川の鱒たちを守っているのでしょう。
ちなみにこの時期、夕方になるとヒメヒラタカゲロウ(たぶん)と思われるスピナーフォールがあって、一時的に陸生昆虫からメイフライにスイッチが切り替わる時間帯があり、活性が上がってライズもあるのですが、これをいつまでも釣っていると夕闇が迫ってきてヒグマがヤバイ。欲を出さず、明るいうちに切り上げるのが身のためです、いやホント。

滞在している間にずいぶん秋が進みました。来季のチャレンジを楽しみにしたいと思います。今度こそ50センチオーバーを取りますよ!

2014年9月15日月曜日

今年も行きます!秋の北海道(その2)

来週からの北海道釣行の準備に余念がない。久しぶりの遠征、とにかく嬉しくて仕方がないです。

旅の極意とは、いかに持ち物を少なくするか、に尽きると言える。旅慣れた人の荷物は少ない。
で、まずはロッドとリールだ。
こんなに持っていくのか?という指摘もある。

実は不安になって、このあとリールを2個追加した。それと、帰り道で岩手県内で釣る時間があると気がついて、さらに渓流用のロッドとリールを追加した。

どんだけ釣るつもりなんだ?という意見もある。

お次はフライだ。
パターンを厳選した12個のフライボックス。

こんなに要るのか?という疑問もわく。

念のため言い訳しておくと、真ん中下の緑緑緑しているパターン、内地じゃ使いませんから。でも、チャートリュース色って北海道のアメマス、レインボーには不思議と効くんですよね。
なぜチャート色が効くのか?良くわかりません推測ですが、大きな河川は渓流と違って透明度が落ちますよね。そんな水の中で存在感バツグンなのが、このチャート色なんだと思います。海から遡上してくるアメマスのようにスレてなければ、目立つフライのほうがヒットする確立が高い、と。

ちなみに昨日、近所の渓流でこのチャートフライをテストしたら、木っ端ヤマメがわんさか寄ってきて、すぐさま7寸級が釣れましたよ。派手すぎるからと毛嫌いしないで、渓流でも使って良いのかもしれません。


で、今回の旅は、帯広を根城にあちこち足を伸ばす作戦です。帯広郊外は、これまで何度か走っていて土地勘があるとはいえ、やはりナビゲーションが欲しい。自分の古いレガシィにはカーナビが無く、これまでグーグルマップでやり過ごしてきたのですが、ナビ専用機とくらべ操作性も標示機能もやや難アリでした。

スマホじゃあこんなもんかな、とあきらめていたのですが、「Yahoo!カーナビ」を導入してから考えが変わりました。これはもう、カーナビ専用機は終わった、と思うのは私だけではないでしょう。なにしろ、これだけ高機能でありながら無料なんですから。
詳しいレポや比較はコレとかコレとかコレあたりを見ていただくとして、いずれにせよ、グーグルマップのオマケ機能のナビと異なり、最初からカーナビ専門ソフトとして開発されたことが大きな違い。標示される情報量も適切で、幹線道路と枝線の区分などヒジョーに見やすく、ルート検索のインターフェースもまんまカーナビ譲りの洗練されたものです。

そして、カーナビ専用機を上回る機能が、「キープ」と呼ばれる行き先登録でしょうか。「キープ」で登録された行き先はヤフーのクラウドにアップされているので、他のPCなどからも閲覧・編集・登録が可能。もちろん、あらかじめヤフーIDは取得しておいてください。
で、こんな感じで行き先をスマホで検索して「キープ」に登録すると、、、
自分のヤフーIDで「Yahoo!地図」にログインすると、「キープ」した一覧が左のペインにズラっと出てくる。もちろんクラウドなので、PCの「Yahoo!地図」で登録した「キープ」をスマホで見るとか、逆のパターンも自由自在。

「Yahoo!地図」で行きたいところをあれこれ調べて「キープ」するのが楽しい。ちなみに、「おんねゆ温泉 山の水族館」は、雨降りで釣りができないときの逃げ場所。遠征中、1日ぐらいは釣りをしない日があってもイイかもしれません。


いかん!地図ばかり眺めてもいられない。残り時間、もう少しフライを巻き貯めます。

2014年8月31日日曜日

夏の終わり

暑い暑いと思っていても、やはり北国の夏は短いものです。急に涼しくなって、気がついたらもう9月ですね。

広島の災害ほどではありませんが、岩手もこのところ雨続きで、川に立つのは2週間ぶり。今日も朝から雨降りで、出かけたのは昼近くになって雨が上がってからでした。

案の定、本流は濁りこそ無いものの 遡行はキケンな水量。迷うこと無く、いつもの「お助け沢」に向かいます。
水温14.8℃、水量やや多しのグッドコンディション。さて第1投、いきなり7寸ヤマメが出ました!極めて活性が高いのは、雨続きで人が入っていなかったからでしょうか。型は大きくありませんが、ポイントごとに反応があります。

10投もしないうちに良い手応えがあって8寸ヤマメ。
をを、すっかり黒く婚姻色がついて秋の様相です。ヤマメも産卵前の荒食いか?とにかく反応が良いです。
どう考えてもヤマメが居そうなポイントから、その通り素直に出てくれました。
8寸とはいえ、もう大人なのでしょう、このクラスはその後5本ほど出ましたが、みな婚姻色がかかっていました。
結局、3時間釣ったところで、またしても雨が降りだして納竿。川が大きくないせいかサイズは出ませんでしたが、これだけ元気にたくさん出てくれれば満足です。
稲と並んで雑穀のコーリャンも収穫が近い。今年の岩手は天候にめぐまれ、農作物は豊作が期待されています。
渓流シーズも残すところあと1ヶ月。あと数回しかチャンスが無いかと思うと、寂しい気持ちになりますね。

と、その前に北海道釣行が控えていました。遡上アメマスとか、本流レインボーとか、然別湖のミヤベイワナとか、いつもの渓流釣りとは別なフライを巻いて準備しなくちゃですね。

それと、北海道といえばヒグマ対策ですが、実際問題、鈴を鳴らす以外にこれといった予防策が無いのが実情。例の熊よけスプレー「カウンターアソールト」もありますけど、いざという時はたして使いものになるものやら?自分でも自信がありません。
今回予定している十勝川水系の戸蔦別川上流には、通称「クマ牧場」なる区間があり、なんでも大型レインボーがウヨウヨ居るらしいのですが、ヒグマもウヨウヨらしく命がけの釣行になりそう。まあ、釣るのは友人といっしょなので、ヒグマが出たら友人を置いてけぼりにして全速力で逃げる、とか?

何の対策にもなっていない、という指摘もある。


そういえばコンビニ寄ったら、納車したばかりのスバル・レヴォーグを発見。わざと隣に自分のレガシィ停めてみたりして(笑)
実は先日スバルに行って試乗してきました。1.6リッター+過給器というおとなしめの普及グレードでしたが、それでもエンジン出力170PS、トルクで25.5kgf·mのスペックがあります。

比較として、5ナンバーサイズ最後の3代目レガシィ(BH)のときの2.5リッターNAが170PS/6,000rpmで同等、トルクが24.3kgf·m/2,800rpmでしたので、1.6リッター+過給器はこれを上回っていることになります。
実際、2.5リッターNAを所有していた自分が試乗してみて、この1.6リッターで十分余裕のある加速が得られ、2.0リッターNAよりも明らかに速く、中間からの延びはむしろ2.5リッターを上回る印象。例の、猛烈パワーの2.0リッター+過給器でなくとも動力性能は十分と感じました。

問題はやはり、5ナンバーと比べ横幅が10センチ増えてしまったこと。立体駐車場で側面を擦ってしまいそうで心配です。それと、乗り心地がビシッとしている、というか正直かなり固い。降りてタイヤを見たら215/50R17の50扁平ときた。コーナリング性能は上がるけど、ちょっとやり過ぎのような気がするのですが、どうでしょう?

とはいえ、レガシィばかり3台乗り継いできた自分としては、気になって仕方がないクルマ。今のBHも相当な年季物だし、釣り道具積んで遠くまで速く行けるのはやっぱりスバルのワゴンですからねぇ。ううむ、何はともあれ、先立つものは金策ですね。。。

2014年8月11日月曜日

今年も行きます!秋の北海道(その1)

各地で台風11号の被害が出ている模様です。もはや、釣りどころではないな。。。

岩手では大きな被害は出ていませんが、四万十川や熊野川といった名流の町が大変な様子です。いつかゆっくり釣り旅を、と夢見ていたあこがれの流れとその町が、どうか幸いであることを祈ります。

これじゃ釣りにも出かけられない、と思っていたら嬉しい封書が届いた。「然別湖特別解禁」の遊漁引換券です。
内地(本州)での鱒釣りとなると、サイズの上限は、イワナで40㎝級、ヤマメで30㎝級というのが一般的なところ。もっとドキドキするような自然育ちの鱒が釣りたければ、海から上ってくるいわゆる遡河性のアメマスやカラフトマス、あるいは本流河川のレインボーを狙って北海道に行くのが近道でしょう。

そりゃあ、お金と時間(と、家族の許し)があれば毎年ニュージーランド行きますけど、なかなかそうもいかない。北海道なら、八戸⇔苫小牧のフェリー使っても1週間で10万円そこそこで済むし、さらに安くしたければ車中泊という作戦もあります。実際、北海道で道の駅に行くと、夏の間ずっと釣り旅している車中泊の釣りフーテンがいっぱい居る。ロクに仕事もしないでまったくダメ人間だな!などと思いつつ、実は内心うらやましい(笑)

もっとも今回は、首尾よく帯広市内に安い宿が見つかったのでこれを根城にして、十勝水系のレインボー、音別・茶路の遡上アメマス、然別湖のミヤベイワナと欲張りな計画を立ててみた。
これまで北海道は、釧路や標津町を根城にアメマスやカラフトマスを狙うことが多かったのですが、レインボー狙いなら十勝のほうが型も良く、川の選択肢も多いことが判明してきた。釣具店「ランカーズ釧路」に寄れないのはちょっと残念。あそこの圧縮陳列ぶりときたらドンキホーテも真っ青、釣り人にとっては宝箱のようなお店ですから。

で、今回の旅のメインイベントが、9月21日からの「然別湖特別解禁・セカンドステージ」というわけです。北海道には一部を除き内地のような漁協がありませんが、然別湖の場合、その環境保全と利用を両立する仕組みとして、NPO法人が然別湖の遊漁管理をしている。釣り人を1日50人の完全予約制とし、バーブレスフック使用義務付けや禁猟区設定といったレギュレーションを設けるなど興味深い取組みをされているので、その成果(釣果?)が期待されるところです。というか、期待してますよ!
「マイページ」で自分の予約状況も確認できる
予約の手続きは、Webサイトでの申込みから引換券が届くまでとてもスムーズでした。事前に問い合わせた際の電話の応対も良く好印象。あとは、サイトにある写真どおり、沈めて引けばミヤベイワナが、ドライで狙えはレインボーが釣れまくる、といった寸法なのですが???

気がつけば、今年の釣りシーズンもあと2ヶ月を切りました。ここは締めくくりとして、型を捕って結果を出したいと思います。乞うご期待!

2014年8月3日日曜日

夏のヤマメ

しばらくぶりの更新です。これでもあれこれ忙しくてね。

釣りはしてたんですよ、例えば、7月19・20・21日と連休だったでしょ。このときは、学生時代からの釣り友達が、そのまた友人を連れて岩手に釣りに来てくれた。喜び勇んで、現地ガイドよろしくご案内さし上げたのだが、、、

釜石の宿に泊まって、地元の美味いもの食って、地酒の「浜千鳥」たらふく飲んで、もちろんヤマメもイワナも釣りまくりで、という予定だったのですが、運の悪いことに集中豪雨にみまわれて沿岸部の川はどこもまっ茶色、釣れる川を求めて3日間、ただただ車で800キロも県内を走ってしまいました。

結局釣れたのは雫石川ぐらい。ショックだったのは和賀川水系の名流KH川がすっかり場荒れしていたこと。これまで林道工事で通行止めだったのが、7月になってようやくゲートが開いたとの情報をゲットし、これナイスタイミングいただきだ!とばかり馳せ参じたのですが、釣り人の情報は恐ろしいもので、たったの2週間ですっかり釣りきられていました。やれやれです。

K氏、Aさん面目ない。懲りずにまた岩手に釣りに来てください。


で、昨日は昼過ぎからようやく近所のH川に出かける。どうも夏バテ気味で朝起きるのがつらい。
いつも朝遅いだろう、という指摘もある。

見ての通り、イージーといえばその通りの流れですが、岸際のギリギリを流すと、意外な良型がヒットすることもある川です。
すぐさま7寸ものがヒット。濃い色をした夏のヤマメです。
やはり岸ギリギリでした。
この区間、とにかく1年物のチビヤマメがウジャウジャ居て厄介なのですが、その後も丁寧に探って8寸ものも2本混じって、午後だけ行った割には楽しめました。
岩手も日中の気温が30度を超える毎日ですが、水温は19℃弱と釣っている間は快適です~♪

7月の連休3日間よりよほど釣れました。豪雨のせいとはいえ、K氏、Aさん、重ね重ね面目ない。。。

2014年7月8日火曜日

トランギアのアルコールストーブが楽しい

この渓流釣りの最盛期だというのに、、、釣れん。

早起きが苦手なのはいつものことですが、それにしてもホームグランドのH川、朝9時に釣り場に着いたときには、ほぼ全ての入渓点が車で埋まっているとは。

まあ今日は、H川のリサーチが目的なので、なんとか人の入ってなさそうな場所を探して竿を出しますが、こんなチビしか釣れてこないキビしい状況。
チビヤマメ

チビイワナ
それに、どうもサカナの出方がおかしい。流芯のいちばん良いところから反応が無く、端っこの見過ごすようなポイントからしか出てきません。必然的に、こんなチビばかり出てくるハメになる。ううむ、だいぶ人が入ってサカナが抜かれている様子ですねぇ。
川のコンディションは良好、水温も14.6℃とベストな状況なのですが。。。

いまさら遠くまで行くわけにもいかず、今日はゆったりとコーヒーでも楽しむことにします。

釣りの合間に飲むコーヒーの味は格別。自分のお気に入りの湯沸かし道具は、トランギアのアルコールストーブです。このモデルは、ストームクッカーS・ブラックバージョンという、ノンスティック加工された全身真っ黒なやつ。ええ、車やパソコン、カバンからフライリールまで、とにかく黒い道具が好きなもんで(苦笑)
屋外のクッキングストーブは燃料別に、ガソリンや灯油、ブタンガスなどがありますが、一番便利なガスはカートリッジがゴミになるので好きになれない。ガソリンはスヴェア123を高校生の頃から使っていて今でも愛用、さらにMSRコールマンも持っていますが、一人分のお湯を沸かすには大げさだし、音がうるさいし、スヴェアはゴトクが不安定でいつもヒヤヒヤします。
その点、このトランギアときたら、音はまったくしなくて静かだし、安定感抜群でヤカンやポットがひっくり返る心配は無いし、実は風にも非常に強い。あと、バーナーはただのアルコールの入れ物に過ぎないので絶対に故障しないという安心感があります。コールマンのようなポンピングも、スヴェアのようなプレヒートも面倒は一切不要、チャッカマン一発で即座に使えます。

一式がひとまとめにコンパクトになるのもイイですね。ただし、あまり軽量ではないので、歩く旅には向いていませんが。右の穴あきフタはマルチディスクといってパスタの湯切り用です。マカロニを茹でるだけの、超手抜き料理をするとき威力を発揮します。

もっとも、ガソリンと比べたら火力が弱くお湯が沸くまで倍の時間がかかります。ここのkg当りの低位発熱量を見ると、アルコールはガソリンのほぼ半分なので、なるほど納得です。(もっとも、ガソリンストーブとは構造が異なりますし、単位時間当りの燃料消費量も差がありますが)
また、液比重はほぼ同じなので1リットル当りの発熱量もガソリンの半分、一方、販売価格はホームセンターだと1,000円/リットル程度でほぼ同じということは、燃費もホワイトガソリンの半分と最悪です(笑)

といっても、1分1秒を争う状況でもあるまいし、コーヒー1杯分のお湯を沸かすぐらい大して時間に差があるわけでもなし。それに、毎日使うわけじゃありませんから、多少燃費が悪くてもあとは好みの問題でしょう。

このトランギアで野外料理を心底楽しんでいるニコ動を見つけました。トランギアライフ満喫しておられる様子で、実にほほえましい。
■トランギア修行中 トランギアの白い人

・・・しっかし、こうも釣れないと、外でコーヒー飲むだけが楽しみだな(苦笑)